“英雄2世”ダノンバラード 混戦一歩リード

[ 2011年1月1日 06:00 ]

 牝馬がレーヴディソール1強ムードの一方、牡馬は傑出馬不在。ラジオNIKKEI杯2歳Sを制したダノンバラードが一歩リードする。

 スターになるべくして生まれてきた馬だ。父はディープインパクト。その父の現役時代と同じ武豊&池江郎師のコンビによって磨かれてきたダノンバラードがラジオNIKKEI杯2歳Sを制覇。父に初の重賞タイトルを届けた。
 「4角からの脚が素晴らしくて、直線半ばで(勝利を)確信しました。最後も物見をしてブレーキをかけているんですが、それでも強かったですね」と武豊は振り返る。池江郎師は今年2月末で定年。「神様がプレゼントをくれた。いい形で後を継ぐ人に持っていける」と残り少ないチャンスで結果を残せたことを喜んだ。
 相手関係を見ても、札幌2歳Sの覇者オールアズワン、2戦2勝のウインバリアシオン&ショウナンマイティを一蹴したのだから価値は高い。まずはこの春にどれだけの進化を遂げてターフに戻ってくるかに注目。順調なら共同通信杯(2月13日、東京)で初東上を果たす可能性もある。

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2011年1月1日のニュース