【SS王座決定戦】中村“不動心”で念願の初V

[ 2011年1月1日 06:00 ]

レースを制した中村雅人は表彰式で賞金ボードを笑顔で掲げる

 川口オートのSG「第25回スーパースター王座決定戦」が31日の最終11Rで争われ、2周1コーナーで先頭に立った中村雅人(29=船橋)がそのままゴールラインを通過して快勝。SG7回目の優出で念願の初優勝を飾った。

 波乱続きのシリーズを締めくくった中村は「ゴールの瞬間は信じられない気持ちだった。最高です」と興奮を抑えられない様子。レース前にSG15Vの片平巧から「気持ちで獲ってこいと言われた」と明かしたが、浮足立つどころか「平常心では物足りない。不動心で臨んだ」と同じ船橋支部の大先輩からの助言に最高の形で恩返しした。
 エンジン面も「リングを換えてヘッド周りを調整したら3日目よりも上向いた」。勝負どころの2周1コーナーでは「(田中)茂さんが少し膨らんだ。これまでも先頭に立ってからが課題だった。ずっと平田君が見えて“ヤバイ”と思ったけど、グリップを開けて走ったのでペースは良かった」と満足げだった。最後に今後の目標を聞かれたニューヒーローは「もっと整備の底上げをして、お客さんに安心して車券を買ってもらえるように成長したい」と謙虚に話していた。
 ◆中村 雅人(なかむら・まさと)1981年(昭56)2月21日、栃木県生まれの29歳。船橋支部所属。03年4月1日登録の28期生。同期は武藤博臣、大木光、西原智昭ら。通算12V。G1タイトルは07年船橋黒潮杯。趣味はツーリング。1メートル59、48キロ。血液型AB。

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2011年1月1日のニュース