【マイルCS】ライブコンサート“軽視”は不思議

[ 2010年11月19日 06:00 ]

 【G1ドキュメント・18日=栗東】不思議だ。富士S1着馬のダノンヨーヨーがこれだけ脚光を浴びているというのに、2着馬ライブコンサートがあまりに軽視されている。水曜の追い切り後に白井師は「甘く見とったらアカンで」とほえれば、手綱を取る和田も「(一発)あるかも」とその気だ。

 10年ひと区切り、の言葉がある。マイルCSの10年前の覇者は同じ白井厩舎のアグネスデジタルだった。初めての芝のレースとあって13番人気だったが、低評価をあざ笑うかのような強襲劇。1番人気ダイタクリーヴァが2着で馬連は1万8050円。この時代に馬単や3連単があったなら、どれほどの高配当だっただろうか。
 個人的なことだが、菱田は予想と馬券が的中するや小躍りしてペットショップへと向かい、念願だった犬の購入を決断。アグネスデジタルのおかげだから「アグネス」と命名したミニチュアダックスフントは今も元気である。あれからもう10年がたったのだ。
 今年のライブコンサートも脇役だが、いいイメージばかりが浮かんでくる。富士Sのように好位2、3番手から抜け出すのもありだし、年頭のスポニチ賞京都金杯を勝った時のように馬群でモマれながら割ってくるシーンもありだ。
 厩舎に足を運ぶと、白井助手が馬房の扉を開けて馬を見せてくれた。「明らかに状態は前走以上」の言葉に、菱田はなんだかうれしくなってきた。

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2010年11月19日のニュース