【武蔵野S】強かった!グロリアスノア鉄砲V

[ 2010年11月15日 06:00 ]

<東京11R・武蔵野S>ダノンカモン(左)との競り合いを制したグロリアスノア

 勇躍ドバイにまで挑んだ底力は本物だった。7月プロキオンS(9着)以来のグロリアスノアが見事な鉄砲V。初コンビの戸崎が好スタートを決め、先行集団のインで脚を温存。残り1F、先に抜け出したダノンカモンの内に空いたスペースを見逃さず、一気に突き抜けた。1月根岸S以来、2度目の重賞タイトルだ。

 公営で通算1553勝を数える名手にとって、これが待望のJRA重賞初V。「強かったですね。返し馬で調子の良さは感じていた。スタートも良くて、道中もいい感じ。インが空いた?馬に力があったから、うまく抜けられたと思う。重賞だったし、本当にうれしい」
 矢作師にとっても会心の勝利だ。先週7日、長らく厩舎を支えてきたスーパーホーネットの引退を発表したばかり。偉大な先輩に負けじと土、日で4勝の固め打ち。京成杯2歳S(グランプリボス)に続き、2日連続重賞Vの快挙。指揮官は「放牧先からいい状態で返してもらったし、除外対象だったのが“16番目”で出走できたのも幸運だった。ジョッキーも完ぺきに乗ってくれた。ドバイ遠征(ゴドルフィンマイル4着)も財産になっている。馬が少々のことでは動じなくなった」とほおを緩めた。今後は、JCダート(12月5日、阪神)も視野に入ってきたが「JCダートは距離も延びるので…。オーナーと相談して決めます」とじっくりと練る方針だ。
 ◆グロリアスノア 父プリサイスエンド 母ラヴロバリー(母の父ジェイドロバリー)牡4歳 栗東・矢作厩舎所属 馬主・高野葉子氏 生産者・北海道浦河町鮫川牧場 戦績13戦5勝 総獲得賞金1億4880万800円。

続きを表示

2010年11月15日のニュース