「気持ちいい」高橋貢が完全V 連勝も「11」に

[ 2010年4月30日 06:00 ]

6周目で有吉辰也(左)をかわしトップに立つ高橋貢

 山陽オートのSG「第29回オールスター」は29日、12Rで優勝戦が争われた。レースは6周3コーナーで逃げ粘る有吉辰也をインから逆転した高橋貢(38=伊勢崎)が先頭ゴール。歴代単独1位に躍り出るSG16Vを、自身初となる“完全”で成し遂げた。

 勝つべくして勝ったという雰囲気で戻ってきた高橋貢は「SG完全Vは初めてだし記録に残るので気持ちいい」と充実の表情。SGV単独トップには「気にしていない。誰かに抜かれる可能性があるから」と素っ気なかったが、戦国模様のオート界で今後この記録に迫るのは至難の業だろう。
 レース前も「ビックリするくらいに緊張していなかった。ピットでもリラックスしていたし、今から走るのかな?という感じだった」と平常心が崩れることはない。スタートは「最高」の3番手。さらに、2番手に浮上してからは「(永井)大介も良さそうだったので、スキを見せないようにしながら(有吉を)どこで抜けるか探していた」と文句のないレース内容だった。この日のVで連勝を「11」まで伸ばした高橋貢。次走の地元・伊勢崎一般戦(5月2~6日)でも「完全Vを狙う」と、どこまでもどん欲だった。
 ◆高橋 貢(たかはし・みつぐ)1971年(昭46)6月14日、群馬県伊勢崎市生まれ。91年6月28日登録の22期生。同期は笠木美孝、青島正樹ら。通算948勝。SG優勝は09年12月の船橋スーパースター以来。1メートル74、55キロ。血液型B。趣味はゴルフ、バイク。

 ▼2着・永井大介 試走は一番いい時計。でも有吉とは一緒くらい。高橋さんはさすが。
 ▼3着・有吉辰也 車は良かったんですよ。一度バックでタイヤを滑らせて。条件は皆一緒です。
 ▼4着・田中茂 セッティングを換えてみた。でも優勝を狙える仕上がりにはならなかった。
 ▼5着・浦田信輔 気温のせいもあったのか4日目の夕方に乗った足はなかった。照りすぎみたい。
 ▼6着・岡部聡 ひと足もふた足も足りなかった。手前が鈍い感じで態勢も取れなかった。
 ▼7着・前田淳 10周戦は長かった。展開によっては何とかという足。いい勉強になった。
 ▼8着・荒尾聡 エンジンは少し足りなかった。無理に開けて回ると滑るし仕方ないですね。

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2010年4月30日のニュース