【天皇賞・春】マイネルキッツは「展開次第で対応する」

[ 2010年4月30日 06:00 ]

松岡正海騎手も連覇へ自信

 ターフライターの平松さとし氏がレースのキーマンに直撃する「キーマンの懐へ」は、連覇を狙うマイネルキッツに騎乗する松岡正海騎手(25)の本音を探った。

 ――マイネルキッツは中間、蓄のう症と発表されました。
 松岡 みたいですね。でも、1週前の調教に乗った限り、全く心配する必要はないと感じました。競走能力には影響はないようなので安心しました。
 ――前走(日経賞1着)は510キロ。7歳にして2走連続での最高馬体重。
 さすがに成長する年齢ではないので、何なんでしょうね…。ただ、結果は残せているので気にしないで大丈夫でしょう。仕上げに関しては間違いのない厩舎ですから任せています。
 ――59キロを背負っての競馬。不安はなかった?
 筋肉の緩い面があるので、正直、重量は気になりました。それでも、調教で調子の良さは感じていたのでこなしてくれるとも思っていました。
 ――以前、つかみづらいタイプの馬と話していましたが、前走に関してはいいと確信できたのですか?
 今でも出てみないと分からない面はある馬です。ただ、僕も何回も乗せてもらっているので、どう対処すればいいのかは分かっているつもりです。
 ――返し馬は以前よりも行く気を出すようになった。
 そうですね。前は進んで行かない感じだったのですが、今はあえてイライラするように歩かせています。そのせいもあって、返し馬では行く気を出してくれるようになりました。
 ――スタートは悪くなかったのに、押していった割に後方になりました。
 その通りでした。もっともいつものことなので慌てはしませんでした。
 ――向正面からはインにこだわった?
 そういうわけではありません。3コーナー手前でインが空いたので入っていっただけです。
 ――その時点で早めに手が動いていた。
 状態はいいと感じていたので、どのくらい反応してくれるかを見たかったんです。結果、いい感じで反応してくれました。
 ――直線は少しゴチャついたところを縫うように出てきた。
 見た感じほどゴチャついてはいませんでした。具合が良かったせいか、思った以上にいい脚を使ってくれました。
 ――近走、この馬には最後は右ムチを使っていましたが、前走は久々に左ムチ。
 自分でも意識してやったことではありません。どちらからムチを入れても関係ない馬ですよ。
 ――昨年のこのレースは3コーナーで絶好の手応えから抜け出した。
 状態も良かったし、3000メートル以上の距離が合います。京都は2度、下り坂があるのでそこでハミを取ってくれる。本当にこの馬に合う条件です。
 ――昨年同様、ここも前で競馬をする。
 位置取りは決めていません。展開次第で対応しようと思います。この条件ならどんな形になってもいい競馬をしてくれると信じています。

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2010年4月30日のニュース