【フェブラリーS】4歳の筆頭格!?テスタマッタ上向く

[ 2010年2月19日 06:00 ]

 【G1ドキュメント・フェブラリーS=栗東18日】ハイレベルと評されるダートの4歳世代。坂田は考えた。どの馬が4歳の筆頭格か?芝からの転戦組リーチザクラウン、レッドスパーダも不気味だが、昨夏に大井ジャパンダートダービーを制し、いち早く世代No・1の称号を手にしたのはテスタマッタだった。この勝利は村山厩舎にとって初のG1タイトル。村山師は「G1で通用するとは思わなかった。帝王賞のときに大井競馬場の馬房を見て、雰囲気を感じていたのもよかった。人間が緊張すれば馬も緊張するから」。

 何かと縁がある。重賞だけでなく、厩舎の初勝利もこの馬だった。村山師が開業前に1カ月間、ノーザンファーム早来に研修に行った際に寝食を共にした。「(研修のときも)もともとうるさい馬と聞いていたが、思っていたよりナイーブ。いつもと違うことをするとテンションが上がりやすい馬だった」
 デビュー当初は芝に使っていたが、ダートに替わって3連勝。今回、出走するグロリアスノア、スーニを抑えてのG1制覇だから価値は大きい。「スーニも同じ(バレッツ)セールの馬。2年前の9月に栗東に入厩して検疫を受けたときも、隣同士だったので何か運命的なものを感じる」
 スーニとは“あの時”以来の再戦。当時戦った上位馬も、その後に重賞で実績を残している。前走の川崎記念で3着、状態は確実に上向いている。「マイルがベストの距離とは思わないけど、使って良くなるタイプだし、チャンスはあるはず」と手応えを口にしていた。

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2010年2月19日のニュース