【AJC杯】東のエース!マイネルキッツ格の違い見せる
今週の中山メーンは伝統の古馬重賞「第51回AJC杯」。昨年、12番人気で天皇賞・春を制したマイネルキッツが格の違いを見せつける。暮れの有馬記念でも向正面から積極的に仕掛け、5着と掲示板を確保。G1ホースの底力を見せた。盾連覇に向け、10年初戦で絶好のスタートを切りたいところだ。
今年の関東を引っ張る大将格は、この馬だ。有馬記念5着マイネルキッツが、昨春の天皇賞以来となる2つ目のG1タイトル獲得に向け、10年のスタートを切る。
14日に行った1週前追いは、三浦(レースは松岡)を背に、ポリトラックで意欲的な併せ馬。タカラサンデー(4歳1000万)を2馬身追走。徐々に差を縮め、直線入り口で、その差は半馬身。内に入り、馬なりのまま併入。時計は6F81秒8~1F13秒6。稽古では走らない馬だが、軽快なフットワークを披露し、好調をアピールした。
国枝師は「順調に来ているよ。しっかりした調教ができた。変わりなく状態はいい。ここまで乗り込んで来たし、今週やって仕上がるだろう」と好感触。騎乗した三浦も「手前もスムーズに替えていた。しっかりした動きで気持ちが乗っている」と語った。
前走・有馬記念は、道中10番手から向正面で早めに仕掛ける積極的な競馬。直線でも、しぶとく粘って掲示板を確保した。師は「内容は良かった。力は出せたと思う。2走前のジャパンCが後方から行き過ぎたので、気持ちを入れていくように指示した。それが今回につながるのでは」と期待を寄せていた。
もともと叩いて良くなるタイプ。昨春の天皇賞も年明け4戦目で制した。昨秋の京都大賞典から使われ、これが4戦目。走りごろだ。これまで戦ってきたメンバーを考えれば、ここでは負けられない。
今後について、国枝師は「日経賞(3月27日、中山)→天皇賞・春(5月2日、京都)と決めている。ここでも、いい結果を出したい」と意気込む。さらに「この馬は、カンパニーみたいに目覚めるのでは」と大きな期待をかけている。昨年の有馬記念で引退した厩舎の看板馬マツリダゴッホに代わり、今年はマイネルキッツが、さらなる飛躍を誓う。
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