【プリンシパルS】ダービーへ必死アントニオ

[ 2009年5月8日 06:00 ]

 【東西ドキュメント 栗東】坂田は最近ずっと気になっていたことがある。今年はダービーの出走ボーダーが異様に高い。「皐月賞が終わるまでは、ダービーに出るのは当たり前と思っていた」と話すのはアントニオバローズが所属する武田厩舎の立花助手。それもそのはず。近年のダービー出走の賞金ラインは07年が2000万円、08年が2100万円。現在のアントニオバローズの獲得賞金は2400万円。出走は既に確定したようなものと思っても無理はない…。

 ところが今年はギリギリ。「焦ったで…」。NHKマイルC、京都新聞杯と他レースにも登録し熟慮の末、プリンシパルSで2着までの優先出走権を狙うことに決めた。「相手関係のこともあったし、賞金上乗せで葵Sも考えた。だがプリンシパルSで左回りと長い直線を経験させておきたかった」。立花助手の口調に熱がこもる。休み明けの皐月賞(9着)を使って上積みは十分。何としてもダービーへ出したい。陣営の執念が伝わってきた。

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2009年5月8日のニュース