浜中が教え込んだデグラーティア/阪神JF

[ 2008年12月12日 06:00 ]

 ターフライター平松さとしの今回の「キーマンの懐へ」では、「第60回阪神ジュベナイルフィリーズ」(14日)でデグラーティアに騎乗する浜中俊騎手(19)を直撃した。

 ――3カ月ぶりの出走となるデグラーティア。中間は息遣いに少し物足りなさを感じたようですね?
 浜中 1週前にまたがった時、少しハードに追ったせいか息遣いが良くないように思えました。でも最終追い切り(10日に調教助手騎乗)の後、厩舎まで見に行ったら息の入りも歩様も良かった。いい仕上がりになった感じです。
 ――デビューから3戦すべて大外枠ですが、いずれも馬群に入れる競馬です。
 最初からいいものを感じさせる馬だったのであえてそういう形で競馬をさせています。前走は絶好のスタートでしたが、将来的なことを考えて控えました。
 ――直線を向いた時は前に1番人気のツルマルジャパンがいましたが、追走せずに外へ出しましたね。
 (ツルマルの武)豊さんならズルズル下がってはこないことも分かっていました。でも、外の馬の手応えがあまり良くないのも分かったので、早めに外へ出した方が詰まる心配がないと思いました。
 ――外へ出して伸びると早々に勝利を確信してガッツポーズが…。
 ゴール前でガッツポーズをしてしまったので先生(宮本師)には怒られました(苦笑)。でも、それくらいはっきりと勝ちを意識できる競馬でした。
 ――抜けてからは楽でしたが追ってからエンジンが掛かるまで少しモタつく感じに見えました。平たんコースで前も簡単に止まらなかったせいだとすると坂のある阪神は好材料ですね。
 そうかもしれません。馬力はあるし脚力もしっかりしているので坂は問題なくこなしてくれますから。
 ――末がしっかりしているということで、距離延長も問題ない?
 全く心配していません。今まで以上のパフォーマンスを見せてくれるのではと思っているくらいです。
 ――自身初重賞Vの馬で思い入れも強いのでは?
 携帯の待ち受け画面もこの馬にしています。僕にとって初めての大レース勝ちができるように、頑張って乗りたいです。

 ◆浜中 俊(はまなか・すぐる)1988年(昭63)12月25日、福岡県生まれの19歳。07年3月、栗東・坂口大厩舎所属でデビュー。2年目の今年は68勝を挙げて全国リーディング15位(11日現在)。重賞は小倉2歳S(デグラーティア)の1勝。G1騎乗は3回目。

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2008年12月12日のニュース