ディープの子…金子氏に4頭、近藤氏に3頭

[ 2008年7月17日 06:00 ]

 「セレクトセール2008」の最終日(当歳馬セール)が16日、北海道・苫小牧のノーザンホースパークで行われた。注目のディープインパクト産駒は18頭が上場され、この日の落札価格上位3位を独占したものの、5頭の主取りが出て“完売”ならず。最高価格は「ミルグレインの2008」の1億円で、2日目の最高価格馬「ビワハイジの2008」も購買した“トーセン”の島川隆哉氏が落札した。

 6000万円のお代からスタートしたが、直後に「1億円!」とひと声。そのまま決着した。「この馬を取ろうと思って来たので。これだったら文句ないだろうと」と島川氏。2位の「シルクプリマドンナの2008」はアドマイヤの近藤利一氏が9200万円で、3位の「キッスパシオンの2008」はディープのオーナーだった金子真人氏が9000万円で落札した。
 2日間トータルでは近藤氏が3頭、金子氏は4頭のディープ産駒を購買。注目を集めた“英雄2世”は有力オーナーが手頃な価格で分け合った形だ。落札された31頭の合計価格は19億1000万円(1頭あたり6161万円)で、同じく31頭の購買だった06年キングカメハメハ(17億4500万円)を上回る新種牡馬当歳セリのレコード。派手さはなかったものの、存在感の大きさは十分に示した。

 ▼主取り 販売申込者が事前に設定している最低希望価格(リザーブ価格)に届かず、売買が成立しないこと。セリの開始値である「お代」とは異なる。

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2008年7月17日のニュース