オブライエン師 年間G1最多勝も夢じゃない

[ 2008年7月9日 06:00 ]

 【合田直弘の海外ターフ事情】5日にロンドン近郊のサンダウン競馬場で行われた欧州10F路線のG1エクリプスSは、2番人気に推されたマウントネルソン(牡4、父ロックオヴジブラルタル)が、ゴール前で強烈な末脚を発揮して優勝した。この馬を管理するアイルランドのエイダン・オブライエン調教師は、今季絶好調。ヘンリーザナヴィゲイターで英愛2000ギニー連覇に加え、ロイヤルアスコットのG1セントジェームスパレスSをも制し、欧州各国で大レースを勝ちまくっている。マウントネルソンのエクリプスS優勝で今季のG1勝利は早くも12となった。

 調教師による年間G1最多勝記録は、北米のボビー・フランケルが持つ25。オブライエン自身は01年にG1・23勝をしたことがあるが、今季は自身ベストを更新するだけでなく、歴代新記録を樹立することが期待されている。
 次の大一番である7月26日にアスコットで行われるG1キングジョージには、ロイヤルアスコットの10FのG1プリンスオヴウェールズS勝ち馬デュークオヴマーマレイド(牡4)と、同じくロイヤルアスコットで行われた12FのG2ハードウィックS勝ち馬マッカーサー(牡4)の2頭出しで臨むオブライエン師。G1勝ち数が今後どこまで伸びるかに注目したい。(競馬評論家)

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2008年7月9日のニュース