(1)タケミカヅチ

[ 2008年4月19日 06:00 ]

プール調教をするタケミカヅチ

 18日の美浦は台風を思わせる横殴りの雨、そして強風。1枠1番タケミカヅチのミカヅチとは雷のこと。まさに風雲急、タケミカヅチ激走を予感させる空模様となってきた。

 調整は万全だ。坂路4F69秒1の後、ポリトラックコースに入って落ち着きたっぷりに1周。脚さばきは軽快で、どこまでもしなやかだ。「落ち着き払っていて、これなら大丈夫。順調に来ているよ」と大江原師は秘蔵っ子の動きに満足そうだ。
 過去7戦すべて良馬場で、道悪競馬は未知。だが同師は「雨がこんなに降ったら条件的にはみんな一緒。有利も不利もない」と意に介していない。以前はスタートが悪く、後方から差しに懸ける競馬ばかりだったが、前走・弥生賞では1枠2番から3番手付近で流れに乗る競馬を展開。脚質に幅が出た以上、最内枠も問題ない。いや、経済コースを走れる分、有利かもしれない。
 「前日調整も同じメニューになるだろう。目つきが怖くなってきたからね。普段と違うことをして驚かせるのも嫌なので」(同師)。大一番に向け、タケミカヅチ自身にも気合がこもってきた。

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2008年4月19日のニュース