浜ちゃん アローンのひとり旅/皐月賞

[ 2008年4月19日 06:00 ]

皐月賞へ向け元気いっぱいのノットアローン

 短い直線で大波乱が起きる。20日、中山競馬場でゲートインする皐月賞で、好調の浜田公人記者はノットアローンをイチ押しした。3連単の推奨馬券は軒並みビッグ配当。13日の桜花賞では3連単700万馬券が飛び出したが、皐月賞は浜ちゃんに乗って夢馬券をゲットだ。

 昨年の取材ノートをめくると、◎ノットアローンについて橋口調教師のこんなコメントが記されている。「来年のクラシックは、この馬で狙いたい」。当時はまだ未勝利戦を勝ち上がったばかり。それでも、非凡な素質を感じたのだろう。激しい気性が素質開花を妨げて、その後は思うような結果を残せなかったが、前走・若葉Sで快勝。その裏にはあるヒントが隠されている。
 2走前のアーリントンC。初めて騎乗した藤岡佑騎手は「調教の動きが抜群でひそかに自信があった」と振り返るが、結果は2番手追走から残り100メートルで失速して4着に終わった。前走・若葉Sは腰に疲れが残っていた状態。レースで積極的にハナを奪った藤岡佑は、前走内容から「直線で絶対止まると思った」と振り返るが、ゴール前でしぶとい二枚腰を使って逃げ切った。なぜか?好走の要因は直線の長さに関係していると思う。
 直線の距離別にレースを分類してみれば、一目りょう然。ノットアローンが好走したのは相手が弱かった未勝利戦を除けば、いずれも直線が400メートル以下のコース。同じ阪神でも逃げ切った若葉Sは直線356メートルの内回り、失速したアーリントンCは474メートルの外回りだった。「精神的に大人になった」(橋口師)とはいえ、現状では直線で集中力が持続する距離に限度があるのではないか。
 皐月賞の舞台となる中山芝コースの直線は310メートル。小回りの代名詞とされる中京よりも短い。今週の追い切りに騎乗した藤岡佑は「前走とは動きが一変している。自信があったアーリントンCの時の出来に戻っている」と絶賛した。直線の急坂は阪神で克服済み。出来絶好ならば、ここで狙わずしてどこで狙うというドンピシャの舞台設定だ。
 低調と言わざるを得ない今年のメンバーなら、若葉Sでマークした芝2000メートル2分1秒6の時計も優秀。先行有利の中山に合う脚質で、4走前の小倉では不良馬場で勝っており、雨も平気だ。父アグネスタキオンは01年の優勝馬。体調、能力、血統に加えて舞台装置も完ぺき。主役のスポットライトを浴びるのは、アローン1頭しかいない。(浜田 公人)
 ☆浜田の3連単の狙い目 出走各馬の能力が接近し、レース当日の馬場状態も読みづらい状況。馬券は保険の意味も込めてマルチで勝負する。相手は迷ったが、やはり内枠有利とみてスマイルジャック。一連の堅実駆けは軸馬向きで、鞍上が桜花賞Vで勢いに乗る小牧というのも魅力だ。▲にとどめたフサイチアソートはダービーで本領発揮とみているが、状態次第ではここを勝っても不思議のない能力の持ち主。(14)(2)2頭軸マルチで(1)(3)(4)(5)(9)(18)36点だが、◎○▲のボックス6点は厚めに買い足す。馬単は(14)=(2)(14)=(3)(14)=(4)に(14)から(1)(5)(9)(18)。

続きを表示

2008年4月19日のニュース