Bエンブレム失敗してもV/フラワーC

[ 2008年3月23日 06:00 ]

優勝して重賞初制覇を飾ったブラックエンブレム(左)

 「第22回フラワーC」が22日、中山競馬場で行われ、1番人気ブラックエンブレムが4角先頭から押し切って重賞初制覇。桜花賞(4月13日、阪神)へ前進した。松岡正海騎手(23)はJRA重賞通算10勝目を挙げた。

 ヒーローだというのに松岡は渋い顔だった。「後方から行こうと思っていたのにもっていかれてハナに行ってしまった。予定外、大失敗だった」。道中は苦しい展開を強いられた。2角で8枠2頭に外から迫られ向正面で先頭を譲る。3角でハナを奪い返して直線へ。リズムをつくりづらい流れ。これでは坂で失速もやむなしと思われた。だが伸びは衰えず、ゴール前ではレッドアゲートの猛追を頭差封じた。桜花賞へ楽しみが膨らむ、強い勝ち方だった。
 重賞初制覇となった小島茂師は「いい粘り、力は見せた。本番までに疲れを取り、栗東で調整することも視野に入れてプランを練っていきたい」と桜花賞を見据えていた。
 ▼ブラックエンブレム 父ウォーエンブレム 母ヴァンドノワール(母の父ヘクタープロテクター)牝3歳 美浦・小島茂厩舎所属 馬主・田原邦男氏 生産者・北海道安平町ノーザンファーム 戦績5戦3勝 総獲得賞金5652万1000円 重賞は初制覇。ウォーエンブレム産駒はショウナンアルバ(共同通信杯)、エアパスカル(チューリップ賞)に続き重賞3勝目。

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2008年3月23日のニュース