地元で錦!渡辺「日本選手権」快勝

[ 2008年3月23日 19:12 ]

笑顔で場内を一周する渡辺晴智

 第61回日本選手権競輪(G1)最終日は23日、静岡市の静岡競輪場で決勝(6周、2425メートル)を行い、地元の渡辺晴智(静岡)が3分44秒4(上がり11秒4)で優勝、賞金6600万円(副賞含む)とグランプリの出場権を獲得した。渡辺はG1レース初制覇。

 人気を分け合った小嶋敬二(石川)との先陣争いに勝った山崎芳仁(福島)が、残り1周すぎから全力疾走。直線に入ると2番手の渡辺が抜け出し快勝した。2着は合志正臣(熊本)、3着が山崎だった。

 ≪涙…悲願のG1制覇≫「地元ファンの大声援を受ける中で優勝できて、こんなうれしいことはない」。いつも冷静な渡辺の目に光るものがあった。
 最後の直線に向いたとき、「もう余力がなく誰か押してくれと思った」という。団結力の強いことで知られる静岡勢。渡辺は仲間が寄せ書きしたTシャツを着用していた。仲間の願いが天に届いたのか、念願のG1初制覇とグランプリ出場権の獲得だ。「守りに入らない戦いを続けたい」と力強く話した。

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2008年3月23日のニュース