ゲレイロ勝ったど～!!／東京新聞杯

東京新聞杯を制したローレルゲレイロ（右端・７番）。うれしい２勝目が重賞初Ｖとなった

　マイル重賞の１１Ｒ・東京新聞杯は６番人気ローレルゲレイロが重賞初制覇。５度の重賞２着（うち２度がＧ１）がありながら勝ったのはデビュー戦の１度だけ。“最強の１勝馬”の２勝目は悲願の重賞Ｖだった。

　藤田の冷静さが白星を引き寄せた。上々のスタートから積極的にペースを握った。だが、３コーナーでアポロノサトリがジワリと迫った。慌ててスピードを上げたくなるところだが藤田は我慢。アポロに先頭を譲り直線に懸けた。狙い通りに馬は踏ん張った。残り４００メートルでアポロを馬なりでかわす。残り２００メートルでタマモサポートが迫るが二枚腰で粘り、先頭でゴールへ飛び込んだ。
　「３～４コーナーでのプレッシャーはきつかったが、よく我慢した。以前のゲレイロとは見違えるほどの辛抱。調子も良く、レースに集中してくれた。やっと２勝目、うれしいね。早く３勝目を挙げたい」と藤田は喜びいっぱい。
　６０戦目にしてＪＲＡ重賞初勝利（地方重賞はあり）の昆師は「絡まれたところで冷静に対処してくれたし、馬自身もパワーアップしている。中央の重賞？とにかくうれしい」と語った。次走は未定だが、軌道に乗った素質馬の今後が楽しみだ。
　▼ローレルゲレイロ　父キングヘイロー　母ビッグテンビー（母の父テンビー）牡４歳　栗東・昆厩舎所属　馬主・ローレルレーシング　生産者・北海道新冠町村田牧場　戦績１５戦２勝　総収得賞金１億７８７２万８０００円　重賞は初制覇。