アニメ研究部 飯田里穂&秋場悠里

紅白出場・飯田里穂も認める秋場悠里の歌唱力 夢は「ボカロの中の人」

[ 2018年4月6日 10:00 ]

インタビューに応じた飯田里穂(右)と秋場悠里
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 人気シミュレーションゲーム「永遠神剣シリーズ」の第3弾「悠久のユーフォリア」。ゲーム自体はまだ発表されていないものの、昨年11月にドラマCDなどを収録したコンテンツブックを発売し、今月21日には初のライブイベントを開催する。今回はミューギィ・ファナン役の飯田里穂さん、奏界のベリナ・グリーンスピリット役の秋場悠里さんにお話を聞きました。(西向 智明)

 飯田が演じるミューギィは、天真らんまんな主人公・ユーフォリアと行動をともにする内に、徐々に人の心を理解していくという感情をあまり持たないキャラクター。「主人公を光だとするとミューギィは闇。私がこれまで演じたことのないタイプの役でした」。プロデューサーの高瀬奈緒文氏が「無感情の中に感情を生み出せそうな人」として飯田を指名した。「そういうイメージが伝わればいいなと思って演じました」とほほえんだ。

 一方の秋場はスピリットという永遠神剣シリーズに共通して登場する妖精で、マルカ・オーレルア王女の護衛隊という役どころ。ドラマCDでは同じスピリットのフレラを演じた中島由貴と2人で40分間の演技に挑戦した。「せりふの多さに驚きました。ベリナちゃんはツンデレなので、メリハリを意識しました」と振り返った。

 ドラマCDの収録とテレビアニメのアフレコの違うところは、映像がないこと。飯田は「声を当てるというよりしゃべるという感じ。自分の中のミューギィのイメージをしっかり持って、収録に臨みました」。本編が完成してゲームの収録になると、2時間ほどの収録でほぼ全てのせりふを録るという。「他の人との掛け合いがないのでちょっとさみしいですけど、自分のキャラクターに集中して役を出し切っています」と説明した。

 21日に行うイベントでは、ファンの前で朗読劇も披露する。「初めて参加した収録の前に、高瀬さんからミューギィはどういうキャラかをすごく丁寧に説明されたので、そのイメージをファンの方にぶつけたい」と意気込んだ。

 朗読劇とともにイベントで披露される予定のキャラクターソングに話を移すと、秋場が目を輝かせた。「歌うことがすごく好きなんです」。高校卒業後に音楽の専門学校に進み、卒業後に上京。アニメ業界を目指した理由は「ボーカロイドの中の人になりたかったから」だという。初音ミクなどに代表されるボーカロイドは、歌手や声優が声を提供していることが多い。「ボーカロイドは今でも私の夢の一つです」と声を弾ませた。

 音楽ライブをテーマにしたプロジェクト「ライブレボルト」に野田ここみ役で出演するなど、秋場の歌声を評価する声は多い。「ソロでライブをすることがもう一つの夢です」と笑顔。テレビアニメ「ラブライブ!」の声優ユニット「μ’s」として15年の紅白歌合戦に出場した飯田も「まっすぐな声で、すごくかっこいいんです」と絶賛した。

 21日のイベントが、秋場にとってベリナを演じる2度目の機会となる。「2回目が生ということで、すごくドキドキしています。ユーフォリアの世界観にはまる1日になると思うので、ベリナちゃんの魅力を伝えられるようにしたい」と意気込みを語った。

 =後編は13日に掲載予定=

 ◇悠久のユーフォリア 03年の「永遠のアセリア」、07年の「聖なるかな」に続く異世界転生シミュレーションゲーム「永遠神剣シリーズ」第3弾。永遠のアセリアの主人公の娘であるユーフォリアが主人公。異世界に召喚されたユーフォリアと、そこで出会う仲間たちによる旅を描いた作品。過去シリーズからキャストを一新。21日のイベントには声優、歌手合わせて9人が出演予定。

 ◆飯田 里穂(いいだ・りほ) 10月26日生まれ、埼玉県出身。愛称はりっぴー。子役として活動し、02年からNHK教育(現・Eテレ)の「天才てれびくん」に出演。13年のテレビアニメ「ラブライブ!」星空凛役で声優デビュー。15年にアルバム「rippi―rippi」でソロデビュー。

 ◆秋場 悠里(あきば・ゆり) 2月2日生まれ、宮城県出身。愛称はゆりかに。高校卒業後、専門学校を経て16年4月から活動を開始。主な出演作に「ライブレボルト」(野田ここみ役)、ゲーム「【18】キミト ツナガル パズル」(イザナミ役)など。

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