鈴木京香 横田慎太郎さんを「多くの人に知ってもらいたい」 28日公開映画「栄光のバックホーム」

[ 2025年11月26日 05:30 ]

栄光のバックホーム 感動の製作秘話(1)

インタビューに応じる鈴木京香(撮影・大城 有生希)
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 脳腫瘍のため2023年7月に28歳で亡くなった元阪神タイガース外野手、横田慎太郎さんの生涯を描いた映画「栄光のバックホーム」が28日に公開される。涙なしでは見られない野球ファン必見の感動作はどのようにして作られたのか。製作者や出演陣に作品に懸けた思いを聞く連載企画。第1回は闘病の横田さんを支えた母、まなみさんを演じた主演の鈴木京香(57)です。

 「まなみさんはとても芯の強い方。たくさんつらいことがおありだったと思いますが、そんな様子は全く見せずにほほ笑みながら慎太郎さんのお話をされていました。自分が思っている以上にほほ笑みを絶やさないようにしなくちゃと思って撮影に臨みました」

 11年ぶりの映画主演。病気と闘う愛息を懸命に支え続けた母親を見事に演じ切った。

 それまで野球はあまり見たことがなかった。だが、2年ほど前に体調を崩した時にテレビで横田さんの訃報と引退試合での“奇跡のバックホーム”のことを知り「こんな奇跡って本当に起きるんだ」と衝撃を受けた。まさか、そんな横田さんの生涯を描いた映画の出演依頼が舞い込むとは思いもしなかった。

 「大変驚きました。私は子供を持ったことがありませんし、母親じゃないと分からない感情もあるかもしれない。私にこの役は務まるのかと、思い悩んだ時もありました」

 それでも出演を決めたのは、横田さんの人生に強く感銘を受けたからだ。「私は慎太郎さんの存在を知ってから、それが励みになっていました。不安もありましたが原作本も読んだ上で、この役は絶対にやらなければと強い覚悟を持って引き受けました」

 8月上旬。同じく主演で横田さん役の松谷鷹也(31)や秋山監督らと完成した作品を見た。「強く胸を打たれ、みんなと号泣しました。自分が出演している映画でこんな気持ちになったのは初めてで…。私自身、横田さんという人物に強くひかれていたんだと実感しました」

 女優として仕事を始めて36年になるが、長いキャリアの中でも特別な一作になった。「自分が出演した作品はみんなに見てほしいですが、この作品は特別です。勇気ある生き方をした横田さんのことを一人でも多くの人に知ってもらいたい」

 野球をほとんど見たことがなかった自分が、横田さんの生き方に感銘を受けただけに「野球ファン以外の人たちにぜひ見てもらいたい」という思いがある。「この映画は母の苦悩、妻の苦悩、人々のいろいろな側面を描いています。野球に興味があるからとか、子を持つ母親だからという人たちだけでなく、一生懸命に何かに打ち込んでいる全ての人に見ていただきたいです。きっと感動してもらえる、そんな作品になっています」

 自分が横田さんに救われたように、この映画は世の中で頑張っている誰かを救ってくれる。鈴木はそう信じている。 (塩野 遥寿)

 《父親役 高橋克典 家族の大切さ再認識》横田さんの父親で元プロ野球選手の真之さんを演じたのは高橋克典(60)。自身にはアルペンスキーに打ち込む高校生の息子がいる。「子供の活躍は自分のことより大事だったりするので喜びもするし、心配もする。今回の役には共感する部分が多かったです」

 作品を見て、命の尊さと家族の大切さを再認識した。「この映画を見ると家族を愛する気持ちが湧き出てくる。当たり前に周りにいる人なんていないし、当たり前に生きている命はない。元気で楽しく生きていることこそが奇跡で、そんなことを感じていただけたら横田さんも幸せだと思います」

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