「地味でいい、でも不可欠」――RAZORのベーシストIZAが語る、30歳で手放しかけたバンド人生と“因果応報”のベース道

[ 2025年11月26日 15:00 ]

【画像・写真】 “ギリギリが自分を燃やす”――RAZORのベーシストIZAが語る「In CREATURE」の“獣”に込めた衝動と信念
Photo By 提供写真

 5人組ロックバンド「RAZOR(レザー)」のベーシスト・IZA。野球漬けだった少年が音楽に目覚めた瞬間とは…。オンラインで行ったソロインタビューで、音楽人生の原点、そしてベースに込めた信念について語った。(ヴィジュアル系特集取材班)

“ギリギリが自分を燃やす”――RAZORのベーシストIZAが語る「In CREATURE」の“獣”に込めた衝動と信念

 楽器を始めたのは14歳。中学時代は野球部と合唱部を掛け持ちし、朝から晩まで練習に明け暮れる日々だった。ただ、「野球は好きだったけど、才能ないなって気付いていたんです」。そんな時に訪れたバンドブーム。しかし、花形のギターやボーカルには目もくれなかった。「目立つのが本当に嫌いで。だからベースって“地味そうでいいな”と思ったんです」。野球部の仲間と手探りで始めたコピー演奏が、彼の音楽人生の原点となった。

 高校は、軽音部の機材が充実している学校を探して選んだという。「文化祭を回って“ここが一番音がいい”って決めました」。それでも部活は週1の練習だけ。物足りず、毎日スタジオを巡って“メンボ”(メンバー募集)を片っ端からチェック。知らない人に電話をかけ、都内のスタジオまで通う日々を送った。「高校3年間はずっと、誰かと音を合わせるために動いてた気がします」。

 ヴィジュアル系との出合いは卒業間際に訪れた。偶然知り合ったスタッフから「新しいV系バンドでベースを探してる」と誘われ、初めて六本木でライブを見た。「衝撃でした。音もヘドバンもすごくて、女の子たちの熱量も初めて見る光景で。気付いたら完全に惹き込まれてましたね」。

 20代後半まで別バンドで活動。そのバンドの解散を機に音楽から距離を置こうと決めたこともあった。「30歳になるタイミングで、もういいかなって。仕事して音楽は趣味でやるぐらいでいいかと」。

 そんな時、現在のメンバーでボーカルの猟牙から連絡が入った。「新しいバンドを組むんですが、ベースをお願いできませんか?」。猟牙も自身のバンド「BORN」を解散したばかり。同じ境遇の“同志”からの誘いを受け、最初は迷ったというが、送られてきたデモ「RED ZONE」を聴いた瞬間心が決まった。「めちゃくちゃドンピシャでした。これは絶対弾きたいって」。無我夢中だったそこからの数カ月。「まだベースを弾けってことだったんじゃないのかなと。もしあの時、誘いがもう少し早くても遅くても今の自分はいなかったと思う」。

 運命的なタイミングを経て再びベースを手に。その後の活動の軸にあるのが、“因果応報”という言葉だ。「人傷つけたり、悪い行いをしたらそのまま当然自分に帰ってくる。逆に人を幸せにすれば、自分も幸せになれると思ってるんです。音楽を通してファンが笑顔になってくれる。それが自分に返ってきてまた頑張れる」。

 RAZORの低音は派手ではない。だが、その一音一音には、迷いも、決意も、感謝も刻まれている。「地味でいい。でも、なくてはならない存在でいたい」。30歳手前で一度手放しかけた音楽への情熱が、今もステージの底で静かに息づいている。

「【ヴィジュアル系特集】独占ソロインタビュー&ライブレポートまとめ!関連ニュースも随時更新」特集記事

「美脚」特集記事

芸能の2025年11月26日のニュース