「令和の三之助」誕生 尾上左近、三代目尾上辰之助を襲名へ「昭和、平成の三之助とは違った形に」

[ 2025年11月22日 05:00 ]

三代目尾上辰之助を襲名する尾上左近(中央)は七代目尾上菊五郎(右)、尾上松緑とともに会見を行う (撮影・西川祐介)
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 歌舞伎俳優の尾上左近(19)が21日、都内で会見し、来年5月の「團菊祭五月大歌舞伎」(東京・歌舞伎座)で三代目尾上辰之助を襲名することを発表した。

 辰之助は市川新之助、尾上菊之助と「三之助」と呼ばれる名跡。父の尾上松緑(50)、市川團十郎(47)、八代目尾上菊五郎(48)は「平成の三之助」として人気を博した。三之助が3人そろい踏みするのは、父が2002年に辰之助から松緑を襲名して以来、24年ぶり。左近は「三之助という存在は非常に憧れ。でも僕の大好きな昭和、平成の三之助とは違った形になると思います」と新たな「令和の三之助」像をつくっていくと誓った。

 祖父、父と歴代の辰之助は荒事など立役を得意としてきた。ただ、左近は女形の演目も多数演じている。会見に同席した「元祖・三之助」の七代目尾上菊五郎(83)は「初代の面影は全然感じない。女形も立役もやる、新種というか珍種。メキメキと力をつけてきまして、私のみならず劇界の先輩方も勉強熱心だと褒めております」と将来性を高く評価した。今年は古典作品の他に、新作歌舞伎「刀剣乱舞」で“大ブレーク”。従来の歌舞伎ファン以外の人気を獲得した。

 小顔で舞台映えし、実力もつけ、来年1月の「新春浅草歌舞伎」でも大役を任されるなど期待が高まる存在だ。松緑は「しがらみに縛られずにオリジナルな辰之助をつくっていってもらいたい」と息子を後押し。左近も「祖父、父とは体格も柄も違う。そのことを認識して、自分ならではの役と、家に伝わる荒事、世話物をしっかりと勉強して継いでいきたい」と意気込んだ。

 襲名公演で演じるのは祖父、父も襲名興行で演じた「寿曽我対面」の曽我五郎と、自身の持ち味が生きる「鬼一法眼三略巻 菊畑」の虎蔵。松竹の山根成之副社長は「共演はすると思う」と近いうちの三之助共演もにおわせた。令和に誕生する新たな辰之助が歌舞伎界の未来を担っていく。(前田 拓磨)

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