「ばけばけ」三之丞“自分を社長に”タエ北川景子が語る雨清水家と物乞い「誇りはタダ」「独り身なら切腹」

[ 2025年11月6日 08:15 ]

連続テレビ小説「ばけばけ」第29話。雨清水タエ(北川景子)と雨清水三之丞(板垣李光人)は困窮し…(C)NHK
Photo By 提供写真

 女優の北川景子(39)がNHK連続テレビ小説「ばけばけ」(月~土曜前8・00、土曜は1週間振り返り)で朝ドラ初出演。第28回(11月5日)、演じる主人公・松野トキ(髙石あかり)の“親戚”雨清水タエが物乞いに身をやつした姿が描かれ、視聴者に衝撃を与えた。同局から北川のコメントが到着。役作りなどについて明かした。

 <※以下、ネタバレ有>

 「バイプレイヤーズ」シリーズやNHK「阿佐ヶ谷姉妹ののほほんふたり暮らし」など会話劇に定評のある、ふじきみつ彦氏がオリジナル脚本を手掛ける朝ドラ通算113作目。松江の没落士族の娘・小泉セツと、その夫で日本の怪談を世界に紹介した明治時代の作家・小泉八雲(ラフカディオ・ハーン)をモデルに、怪談を愛してやまない夫婦の何気ない日常を描く。

 第29回は松野司之介(岡部たかし)が働く牛乳屋に、雨清水三之丞(板垣李光人)が仕事を求めて訪ねてくる。その様子を司之介から聞き、松野家は雨清水タエ(北川景子)と三之丞を心配。しかし、松野トキ(髙石あかり)はタエが物乞いになっていたことを告げずにいた…という展開。

 三之丞は牛乳屋の社長・原田に、自分は社長にふさわしい格があると訴え。怒りを買い、追い返された。

 ――役柄について。

 「タエは自分が雨清水家の人間であることを凄く誇りに思っている、王道の武家の娘です。家を継ぐ人の支えとなって家を守っていくことへの誇りが強いので、そこは大事に演じようと意識しました。時代が変わり、夫の傳(堤真一)も亡くなって働かなくてはいけなくなりますが、突然言われても生活能力がないし、やり方が分からないし、そもそもやりたくもなかったのではないでしょうか。誇りを捨てて泥臭くお金を稼ぐなんて、タエにとっては死ねと言われたのと一緒。もし独り身だったら切腹していたはずです。でも、三之丞を野たれ死にさせるわけにはいかないので、食べさせていくために物乞いをして生きているんです。間違った形であれ、親としての愛情を持っているのもタエの魅力的だと思うので、そこをうまく演じられたらいいのかなと思います」

 「長男は出奔、次男も亡くした。生きてくれている三之丞を何とか立派に育てたい一心で、施しを受けても下げられなかった頭を下げられるようにもなりました。だけど、物乞いでも誇りを持つのはタダじゃないですか(笑)。なので、カッコ悪いかもしれないけれど、この先どうなったとしても誇りは捨てずに持ち続けようと思います。その誇りは三之丞にもどこかで持っていてほしいですね」

 ――共演の板垣と堤について。

 「三之丞役の板垣李光人さんは、彼が17歳で初共演した時から冷静で堂に入っていて、中身が30~40歳ぐらいの風情。今回はもう本当に三之丞としてそこに息づいているので、私は彼の表情や細かい芝居を殺さないように存在できたらと思っています。傳役の堤真一さんはずっとドラマで拝見していた方なので夫婦役なんて信じられませんでしたし、本当に光栄でした。初共演でしたが、堤さんが合わせてくださったおかげで、傳とタエの連れ添った夫婦の雰囲気も出せた気がします。タエの方が家柄が上なので『傳』と呼び捨てにしていましたが、家々が決めた結婚だとしてもタエは本当に傳を愛していたことが台本の端々から感じられました」

 ――視聴者へのメッセージ。

 「ふじきみつ彦先生の脚本は深く描く部分と跳ねる部分のバランスが良く、真剣にやるところはやるし、笑わせるところは笑わせるので、そのメリハリがとても面白い作品になっていると思います。豪華すぎるおばという感じで登場したタエは物乞いとなりましたが、やはり人間は危機に直面したときの生き方が大事。死にたいところを死なず、タエなりに諦めず、自分と向き合いながら何とか生きようとする姿、そして息子を生かせようとする姿を見守っていただけたらうれしいです」

 「第15回(10月17日)で三之丞に『手放した分、愛おしくなるなら、だったら私も他所で育ちたかったです』と言われた時は、いかに間違った育て方をしていたのかを目の当たりにして愕然としました。あんなに三之丞を追い込んでいたとは、親としての呵責を感じましたね。傳さんの『何を言うんじゃ、三之丞』という台詞も台本よりずっと切実な響きを持っていました。この先どんな話になるか、まだ私にも分かりませんが、タエと三之丞の親子関係にどこかで雪解けが来ることを信じながら頑張ります」

続きを表示

「北川景子」特集記事

「美脚」特集記事

芸能の2025年11月6日のニュース