松山ケンイチが発達障害の裁判官役で主演 NHK「テミスの不確かな法廷」制作開始 来年1月6日スタート

[ 2025年11月6日 07:00 ]

主演の松山ケンイチ
Photo By 提供写真

 NHKは6日、俳優の松山ケンイチ(40)主演のNHK総合ドラマ10「テミスの不確かな法廷」(火曜後10・00)の制作開始を発表した。来年1月6日から放送スタート。発達障害を抱えた裁判官という難役に挑む松山は「人間について新たな発見や気付きがある作品にできれば」と意気込んでいる。

 同ドラマは新聞記者・直島翔氏が原作の異色リーガルミステリー。発達障害を抱える裁判官をはじめ、裁判所職員、検事、弁護士それぞれが真実を求めてぶつかり合う緊迫した法廷の攻防と、時にかみ合わない会話をコミカルに描いた作品で、普通とは何か、正義とは何かを問いかける。

 主演は連続テレビ小説「虎に翼」で厳しさと温かさを併せ持つ最高裁長官・桂場を、ドラマ「クジャクのダンス、誰が見た?」では癖のある弁護士・松風を、映画「デスノート」では圧倒的な存在感で“L”を演じるなど、数々の話題作で注目を集めてきた松山。

 脚本は「イチケイのカラス」「ブルーモーメント」「絶対零度」シリーズなどで見る者をひきつけてきたヒットメーカー・浜田秀哉氏。チーフ演出はドラマ10「宙わたる教室」で鮮烈な印象を残した吉川久岳氏。この3者がタッグを組み、原作のスピリットを受け継ぎながら、登場人物たちの古傷や因縁、葛藤を掘り下げ、オリジナルの物語を重ねてさらなるエピソードを紡ぎ出す。

 松山が演じるのは前橋地裁第一支部に異動してきた特例判事補の安堂清春。幼少期にASD(自閉スペクトラム症)とADHD(注意欠如多動症)の診断を受け“普通”であろうとしてきたが、発達障害ゆえに社会になじめない。法律を学ぶことで自分も社会の一員になれると信じ裁判官になったが、空気を読まずに発言したり、突発的な行動をとってしまうことから、人と関わることを恐れてきた。しかし本当は人の気持ちを理解し社会に溶け込みたいと思っている――という役どころ。

 松山は「主人公の安堂は普段何気ない事柄からもとても繊細にたくさんの情報を捉えて吸収している一方で、コミュニケーションのテンプレートに対応するのが困難だったりと、とても特徴的なキャラクターだと思いました。本作品は、このような人間が周りにどんな影響を与えていくのかをとても温かく優しい目線で描かれているように感じました。安堂は自分の特性を活かせる仕事として裁判官を選択しましたがそれは自分の一部分の特性で、他の部分はまだまだ未知数です。その未知数な部分がさまざまな人々との関わりでどう変化していくのか、それとも変化しないのか楽しみです。台本を読み進めていくと、特性の部分で違いはたくさんあるけれど感性を持った人間として僕と安堂は何が違うんだろうと考えるようになりました。凸凹は誰しもがあるけれど、その裏にはさまざまな心の傷があるように思います。その傷がどれだけ大きかったのか、安堂の鋭いきめ細かな感性にこの番組に関わる全ての人たちと一緒に寄り添っていくことで人間について新たな発見や気付きがある作品にできればと思います」と同局を通じてコメントした。

 【あらすじ】
 任官7年目の裁判官・安堂清春(松山ケンイチ)。東京から前橋地方裁判所第一支部へと異動してきた彼は、一見、穏やかな裁判官に見える。だが、その内側には絶対に打ち明けられない秘密が…。幼い頃、衝動性や落ち着きのなさからASD(自閉スペクトラム症)とADHD(注意欠如多動症)と診断された安堂。以来、彼は自らの特性を隠し“普通”を装って生きてきた。それでも、ふとした言動が前橋地裁第一支部の面々を戸惑わせ、法廷内外で混乱を巻き起こしてしまう。そんな安堂の元に、複雑な人間模様が絡み合う、難解な事件が舞い込んでくる。市長を襲った青年。親友をこん睡状態に追い込んだ高校生。そして「父は法律に殺された」と訴える娘――。やがて、安堂の特性からくる“こだわり”が、誰も気づかなかった事件の矛盾をあぶり出す。しかし同時に、彼は自身の衝動とも格闘しながら公判に挑まなければならない。果たして安堂は、公正に事件を裁き、真実へとたどり着くことができるのか?

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