【べらぼう 大河絵(べらぼう絵)】第37話 春町=黄表紙に憑りつかれた蔦重の“闇落ち”政演の絶縁宣言

[ 2025年10月5日 17:01 ]

イラストレーターの石井道子氏が描いたNHK大河ドラマ「べらぼう」大河絵第37話 春町=黄表紙に憑りつかれた蔦重の“闇落ち”政演の絶縁宣言
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 俳優の横浜流星(29)が主演を務めるNHK大河ドラマ「べらぼう~蔦重栄華乃夢噺~」(日曜後8・00)の第38話が5日に放送される。前週、波紋を呼んだ恋川春町(岡山天音)の死と最期のメッセージ。それにより蔦重(横浜流星)とその仲間たちに軋轢が生じ、さらに幕府内にも波及した“怒り回”となった。

 前回の第37話は「地獄に京伝」。蔦重は抱えの戯作者らが去る中、山東京伝=政演(古川雄大)に執筆を依頼するが…。一方、改革を進める定信(井上祐貴)は中洲の取り壊し、大奥への倹約などを実行する…という展開だった。

 春町の死が、蔦重と仲間たちに大きな衝撃を与え、そして大きな溝を生むことに…。場所は違えど、それは定信も苦しめしまい込んでいた“怒り”の感情がそれぞれの心の中に生まれ爆発した。

 春町の件以来、黄表紙への思いに憑りつかれたように表情が険しくなり、いつしか仲間たちとの絆に亀裂が生じる。政演(古川雄大)はお上に目を付けられていることもあり「もう嫌ですよ、黄表紙」と本音をこぼす。それを聞いた蔦重は「このまま黄表紙の火が消えちまってもいいのか」と取り合わず。さらに、倹約令の影響が吉原に及ぶと、政演と歌麿(染谷将太)を呼び出し、吉原を救う、そして倹約政策のツケは立場が弱い人々に回ってしまうということを強烈に皮肉る黄表紙を書いてほしいと頼んだ。

 ここで妻・ていが、春町の死から我を忘れ人を巻き込んでいる蔦重をいさめるように、眼鏡を取り「お二方とも。どうか書かないでくださいませ!」「場の弱い方を救いたい、世をよくしたい…そのお志は分かりますが、少々己を高く見積もり過ぎではないでしょうか」。その言葉に蔦重は“保身”ばかりの周囲に鬼の形相で激怒した。

 だが、ていも一歩も引かず。仲間たちを守るために自害した春町の思いが分かっていないとにらむ。

 政演は「春町先生への思いにとらわれ過ぎてんのかねえ…荷、背負いこみ過ぎじゃねえ」と歌麿の家で悩んでいた時、目にしたふすまに描かれていた写実的な草花を見て…。

 山東京伝の洒落本の傑作「傾城買四十八手」の誕生。自分がこの場にいるような気になってしまう傑作、政演の才能にうなった蔦重は、その作を買い取り、政演も笑顔で作品を提供した。

 これでまた仲間たちと再び笑顔で前に進むことができる…とはいかなかった。翌年正月、京伝=政演の新作「心学早染草」が安兵衛の店から出版。定信の掲げる倹約・勤勉政策で流行した学問を面白おかしく伝える黄表紙で京伝の代表作だが、それを読んだ蔦重は再び激怒。政演のところに怒鳴り込んだ。

 「こんなに面白くしちゃ、みんなマネして、ふんどし担いじまうじゃねえか!」

 女郎との楽しいひと時が一変した政演も我慢ならず反論。

 「ふんどしを担ぐとか担がないとかよりも、面白くなけりゃどのみち黄表紙は先細りになっちまうよ」

 正論を吐かれるも、頭に血が上った蔦重は…。

 「何度言やあ分かんだよ!戯け者はふんどしに抗っていかねえと一つも戯けられねえ世になっちまうんだよ!」

 そう怒鳴りつけると、持っていた黄表紙で政演をはたきつけた。周囲は騒然。作家・クリエイターをリスペクトし、本を愛する蔦重の姿は、そこにはなかった。定信の政への反逆。田沼時代の終焉、そして春町の死…。政演は、すっかり心に余裕がなくなり遊び心を失った蔦重をにらみつけ言い放った。

 「蔦重さんのとこでは、もう一切書かないっす!」

 「春町の死で蔦重が闇落ち…」「時代の流れと作家の心をつかんできた蔦重の才に陰りが…」など、蔦重の激変ぶりを心配する声が放送後に上がっていたが、編集局でも編集オジサン2人が動揺。蔦重だけでなく、定信も春町の死に苦しみ…。「怒り」に満ちた第37話を石井さんが描く。

 第38話は「地本問屋仲間事之始」。

 ◇石井 道子(いしい・みちこ)絵描き。千葉県生まれ。清野菜名と松下奈緒がダブル主演を務めたテレビ朝日の昼帯ドラマ「トットちゃん!」(2017年10月期)劇中画を手掛ける。「ALL OF SHOHEI 2023 大谷翔平写真集」「スポニチ URAWA REDS 2023 浦和レッズ特集号」(スポーツニッポン新聞社)などにイラストを掲載。スポニチアネックスでの大河絵連載は「鎌倉殿の13人」(2022年)から始まり4年目。

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