木村多江 所作の美しさの原点は日舞 体の声を聞いて増える財産

[ 2025年9月28日 05:00 ]

笑顔を見せる木村多江(撮影・白鳥 佳樹) 
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 著名人に健康や元気の秘訣(ひけつ)を語ってもらう企画「だから元気!」。今回は「大奥」シリーズなど、数多くのドラマや映画に出演する女優の木村多江さん(54)です。立ち居振る舞いに表れる所作の美しさの原点は、師範の資格も持つ日本舞踊にありました。(構成・前田 拓磨)

 28年くらい前、映像作品の仕事を始めて、着付けができた方がいいんじゃないかということで始めました。たまたま日本舞踊の師匠も家元も知っている知り合いがいて、日本舞踊をやれば、踊り、所作もできて、着付けもできて、いろいろなことが習得できると思ったんです。
 それまではダンスをやっていて、洋楽を聴くと興奮していたんです。ですが、日本舞踊で初めて稽古に行った時、邦楽を聴いて、血がシュワシュワシュワと騒ぐ感じがしました。私にも日本人の血が流れているんだと感じました。邦楽への自分の反応が面白かったのと、着物を着るというのも楽しみの一つでした。あとは踊ることが好きで、それが全てお芝居につながっていくのが魅力だと思います。

 所作事を色っぽくできたり、着物の着方で年を重ねた人にもなれる。それを形で覚えることができます。特に「大奥」では連続ドラマ2本(フジテレビ)と映画もあって、撮影も長かったのですが、所作事というのは凄く役立ったと思います。

 日本舞踊というのは見た目は涼やかでエレガントなんですけれども、実は膝をずっと曲げてゆっくり動くんです。しかも立ったり、座ったりするので、非常に体を酷使するものなんですね。歌舞伎にルーツがあるので、本番に至っては着物が3キロ、カツラが2キロくらいあって、重たい物だと着物が10キロくらいあるんです。内股で立ったり、座ったりするので使い方次第で膝を痛めたり、脚の付け根を痛めたりします。筋肉量が大きく影響するので、ではどこの筋肉が弱いのか、落ちたのかと、自分と向き合わないとできないんです。

 例えば今年は踊る時に膝が痛くなる時がありました。原因を探ると右膝が内に入ってしまう。なぜ内に入るかというと内転筋が弱い。そして腹筋が弱いから立ち上がる時に太腿と膝だけを使って、体重が前に乗って膝に来る。だから逆の左太腿の大腿四頭筋とおなかの体幹を鍛えないと、右膝を痛めずに立ち上がることができないということが分かりました。キツい体勢や重い物を持って立ち上がるからこそ分かることだなと思います。日本舞踊は、本当にいろいろな踊りがあるので、ちょっとしたことで若い女性の踊りからおばあさんになったりできます。自分の財産が増えている感じがあります。

 10年くらい前に師範の資格も取りました。日本舞踊をやっているからには師範も目指したいというのはありました。仕事もあるので教えるということは現実的ではないんですが、師範を頂いた以上はそこに見合った踊りをしないといけないと思うので、今後も努力をしていくつもりです。

 ≪10・17スタート テレ東「コーチ」で初の警察官役挑戦≫木村は10月17日スタートのテレビ東京ドラマ「コーチ」(金曜後9・00)に出演する。演じるのは主人公(唐沢寿明)の過去を知り、若手刑事の指導へ派遣した謎多き人事2課課長。初の警察官役となる。「警察の話ではあるのですが、普通の会社勤めの人たちと同じように悩んだり、つまずいたりするところに焦点が当たっている。非常に身近な人物たちの人間ドラマを楽しめる作品」と見どころを語った。

 ≪ラグビー観戦にも熱中≫木村はラグビー観戦にも熱を注いでいる。きっかけは2016年に行われた日本とアルゼンチンとのテストマッチ。「初めて会場で試合を見たんです。ラグビーの止められても、一歩一歩前に進む姿がとても美しくて感動しました。私たちの仕事とのシンパシーも感じました」ととりことなった。その後、19年日本、23年フランスとW杯を連続で現地観戦した。次回は27年のオーストラリア大会。「行きたいですね。期間が短くなったので、なるべくたくさんの試合を見たいなと考えてます」とほほ笑みながら明かした。

 ◇木村 多江(きむら・たえ)1971年(昭46)3月16日生まれ、東京都出身の54歳。舞台女優としてデビューし、96年からテレビで活動を始める。99年、フジテレビドラマ「リング~最終章~」「らせん」の山村貞子役で注目を集める。初主演映画「ぐるりのこと。」で09年日本アカデミー賞最優秀主演女優賞を受賞。

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