山下絵理 仮歌の女王が遅咲きのデビュー 三木たかし氏の未発表曲「水の都」27日発売

[ 2025年8月9日 05:00 ]

遅咲きのデビューを果たす山下絵理(撮影・白鳥 佳樹)
Photo By スポニチ

 16年前に亡くなった作曲家・三木たかし氏の未発表曲で「仮歌の女王」が27日にデビューすることになった。2009年に64歳で亡くなった三木氏が生前書き残していた曲に、「U.S.A.」などのヒットで知られる作詞家shungo.氏が歌詞をつけた「水の都」という作品で、仮歌歴25年の山下絵理(43)が遅咲きのデビューを果たすもの。

 電子オルガン奏者だった母親の影響で、子供の頃から洋楽に目覚め、大学1年の18歳の時にバンド仲間から初めて「仮歌」のアルバイトを依頼された。以後25年にわたってスタジオミュージシャンとして歌ってきた。山崎製パンの「ランチパック」や大塚製薬「ファイブミニ」など数多くのCMソングから、ミニモニ。やMAXら人気アーティストの新曲の仮ボーカルやコーラスなど「数えきれない」(山下)ほどの作品を歌ってきた「仮歌の女王」だ。

 「もともと人見知りだったし、目の前の人が喜んでくれるだけで十分うれしい。裏方が性に合っているんです」と1曲3万円の仮歌の仕事をひたすらこなしてきた。たまたま今回、三木氏生誕80周年記念プロジェクト企画で、いつも通り仮歌を歌ったところ、荻野目洋子や安室奈美恵、SPEED、DA PUMP、三浦大知らのプロデューサーでもある平哲夫氏の耳に止まり「この声がいい」と急きょ抜てきされた。

 母親がテレサ・テンの大ファンだったこともあり、三木氏本人と面識はないものの、その作品には昔から親しんできた山下。「昭和の歌謡界を代表する三木先生らしい美しいメロディー。亡き母がつないでくれた縁も感じ、涙をこらえて歌いました。一歩下がって耐え忍ぶ昭和の女性ではなく、堂々と闊歩(かっぽ)する令和の女性として歌いなさいと指示され、洋楽っぽく歌いました。昭和と令和のハイブリッドな作品になったと思います」と説明。「三木先生の素晴らしさを改めて世に広めるお役目を頂いた以上、全力で全うしたい」と職人らしい抱負を語っている。(元尾 哲也)

 ◇山下 絵理(やました・えり)1982年(昭57)4月30日生まれ、東京都出身の43歳。18歳からスタジオミュージシャンとして活動。「ellie」名義でシンガー・ソングライターとしても活動。2016年のTBS日曜劇場「家族のカタチ」のメインテーマ「Unpredictable Story」とサブテーマ曲の作詞とボーカルも担当した。

 ▽仮歌 ガイドボーカルとも称される。歌手が新曲をレコーディングする際、作曲家が書いた曲を覚えたり、イメージするために、スタジオミュージシャンが作家の書いた譜面通りに歌ってみせるもの。仮歌が入ったデモテープが歌手に渡され、それを聴いて新曲を覚えるため、仮歌を歌うミュージシャンには正確な音程や発声が要求される。

続きを表示

この記事のフォト

「美脚」特集記事

「中居正広」特集記事

芸能の2025年8月9日のニュース