吉永小百合 「高倉健さん」と“動乱”の歴史に幕 ありがとう丸の内TOEI グランドフィナーレ

[ 2025年7月28日 05:00 ]

閉館する丸の内TOEIのイベントに登壇した吉永小百合(撮影・大城 有生希)
Photo By スポニチ

 1960年から東京・銀座で営業を続けてきた映画館「丸の内TOEI」が27日に閉館し、65年の歴史に幕を閉じた。女優の吉永小百合(80)が舞台に立ち、同劇場のグランドフィナーレに花を添えた。

 「さよなら丸の内TOEI」と銘打って5月9日からさまざまなイベントを展開してきた惜別プロジェクトも最終日。ラストの上映作品に選ばれたのが「動乱 第1部 海峡を渡る愛 第2部 雪降り止まず」(監督森谷司郎)だった。吉永が高倉健さんと初共演した80年1月公開の大作だ。

 上映前に吉永がサプライズで登場し、思い出をしみじみ語った。

 「初めてこの劇場でごあいさつしたのは1980年1月15日、この『動乱』の初日でした。79年の冬から始まって1年間の撮影。高倉さんとの最後の刑務所のシーンを撮り終えた後、真夜中だったんですけど、お食事に誘っていただいて健闘を称え合いました。その時、私は改めて映画俳優として頑張っていこうと思いました。それくらい大切な大切な作品です」

 それから「いのちの停車場」まで20本の東映作品に主演し、舞台あいさつを重ねてきたが「今日はきっと空の上で、高倉健さんも、森谷司郎監督も、岡田裕介プロデューサーも、皆さまのこと、映画のことをご覧になっていらっしゃると思います」と声を震わせてあいさつ。そして「この劇場がなくなってしまうのはつらいですが、映画を映画館で見るという楽しさを私は忘れたくない」と映画女優としての矜持(きょうじ)を示してあいさつを締めくくった。

 「さよなら丸の内TOEI」では、中村錦之助(のち萬屋錦之介)さんの「宮本武蔵」や「柳生一族の陰謀」、高倉健さんの「網走番外地」「鉄道員」、さらには菅原文太さんの「仁義なき戦い」や「トラック野郎」などを上映してきた。(佐藤 雅昭)

 ≪300人が“別れ”≫「動乱」の上映前に吉永とともに東映の吉村文雄社長(60)が登壇。満員の観客に「胸がふさがる思い」と涙で謝辞を述べた。終映後の午後8時8分に丸の内TOEIの灯が消え、劇場前には約300人のファンが集結。吉村社長は「本当に本日までありがとうございました。東映はこれからも皆さんに楽しんでいただけるような作品を作っていきます」とあいさつすると「ありがとう!」「東映愛してるよ」の声とともに大きな拍手が湧き起こった。

続きを表示

この記事のフォト

「吉永小百合」特集記事

「美脚」特集記事

芸能の2025年7月28日のニュース