劇場へGO「星降る街に住む君へ」(21日まで、大阪・近鉄アート館)

[ 2025年7月20日 19:21 ]

初主演舞台で演技派手のベテラン、曽我廼家八十吉(左)らと渡り合った毎田暖乃
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 NHK連続テレビ小説「おちょやん」(20年度後期)や連続ドラマ「妻、小学生になる。」で話題となった子役・毎田暖乃(13)の初主演舞台。胸の奥がじんわりくる、温かい上方の人情喜劇だった。

 松竹新喜劇のベテラン、曽我廼家八十吉(69)とのダブル主演で、まだ見ぬ祖父を探し京都・宮津から大阪にやってくる高校生あおい(毎田)と、定年退職を迎えた信吾(曽我廼家)を中心に、その“人捜し”に尽力する人々との交流を描く新作の人情劇。

 八十吉はもちろん、同じく藤山寛美の弟子を経て上方喜劇を守ってきた藤田功次郎(61)に、映画「侍タイムスリッパー」にも出演していた大ベテランの多賀勝一(82)ら“腕ある”役者が、それぞれの役割をきっちり果たし、笑いと泣きの頃合いが絶妙だった。

 そんな中で、舞台経験がほとんどない毎田が堂々と渡り合った。両親を亡くし、祖母を亡くしたばかりで身よりはもう誰もいない。児童施設に入る覚悟は決めているのだが、行方が分からなくなっている祖父、名前も知らない彼を追う純粋な姿と、まっすぐさが良く伝わってきた。

 ♪カ~ラ~ス、なぜ鳴くの?で知られる童謡「七つの子」が重要な役割を果たすのだが、クライマックスでこの歌がかかると涙腺は崩壊。すすり泣く声があちこちから漏れた。この3日だけの上演ではもったいない。8月5~31日にはアーカイブ配信も予定されているのでぜひ。【土谷美樹】

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