ミッツ・マングローブ 星屑スキャット20周年ツアーで「結成した覚えは一切ない」

[ 2025年5月19日 11:45 ]

NHKホールで公演したミッツ・マングローブらの音楽ユニット「星屑スキャット」
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 【牧 元一の孤人焦点】ミッツ・マングローブ、ギャランティーク和恵、メイリー・ムーの音楽ユニット「星屑スキャット」が結成20周年ツアーを開催している。

 5月17日に東京・渋谷のNHKホールで行った公演。ミッツは中盤のMCで「結成20周年と言うが、結成した覚えは一切ない」と話し、客席の笑いを誘った。

 ミッツによると、2005年3月に東京・新宿二丁目で行ったイベントがユニットのきっかけ。当時から音楽の道を歩んでいた和恵が渋谷のクラブで、ドラァグクイーンのミッツに「生歌のイベントをやりませんか?」と声を掛けたのがイベントの発端だった。

 そのイベント名が「星屑スキャット」。平成の時代に昭和歌謡が見直され始めた時期に歌謡曲を取りあげる試みだったが、当初は「場末のスナックでオカマのママが酔いどれて歌うような『ごっこ遊び』だった」(ミッツ)。ところが、回を重ねる中でメイリーも「私、来月から歌う」と参加し、いつの間にかユニットとして捉えられるようになったという。

 3人は2012年6月、シングル「マグネット・ジョーに気をつけろ」でメジャーデビューし、18年4月にはアルバム「化粧室」を発売。オリジナル曲だけではなく、カバー曲の「硝子の少年」(KinKi Kids)「君だけに」(少年隊)「駅」(竹内まりや)「青い珊瑚礁」(松田聖子)などを、テレビの音楽番組で披露することで知名度を高めた。

 ユニットの魅力の一つが、3人のハーモニーの美しさ。ミッツは以前の取材で「最初はハモるつもりはなかったけれど、なんか『ハモってみようか!?』と言い出したら、どんどん複雑になっていった。ただ三人三様で違う音を出しても仕方ないので、『4人目の声』になるように意識していて、レコーディングの時も『4人目の声』が聞こえた瞬間、OKとなる」と明かしている。

 今回のツアーでもその魅力を発輝。NHKホールでは「青い珊瑚礁」「駅」などのほか、「聖母たちのララバイ」(岩崎宏美)「真珠のピアス」(松任谷由実)などのカバー曲を歌ったが、大胆なアレンジと繊細なハーモニーが圧巻だった。

 重圧もあった様子でミッツが「NHKホールの魔物にやられた。ここには芸能の業が飛び交っている」と緊張感を表す一方、「お客さんが5人、10人から始めた私たちがNHKホールに立っている」と感無量の表情を浮かべる場面もあった。

 公演は約3時間にわたり、FODドラマ「トラックガール2」の主題歌となった新曲「adDRESS」など、約30曲を披露。ユニット史上最大規模となるツアー(全国10カ所で計1万5000人動員予定)は今後、5月31日の福岡・キャナルシティ劇場、6月7日の長野市芸術館など、最終の7月22日の神奈川・関内ホールまで続く。

 「1カ所たりとも同じ公演はないでしょう」とミッツ。多彩な楽曲とゲストを楽しめそうだ。

 ◆牧 元一(まき・もとかず) スポーツニッポン新聞社編集局文化社会部。テレビやラジオ、音楽、釣りなどを担当。

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