大山のぶ代さん死去 しずかちゃん役・野村道子はここ18年会えず「写真でもいいから会いたかった」

[ 2024年10月11日 17:41 ]

声優の野村道子
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 俳優の大山のぶ代(本名・山下羨代=やました・のぶよ)さんが9月29日に老衰のため亡くなったことが分かった。90歳。所属事務所が発表した。

 大山さんは1933年10月16日生まれ、東京都出身。役者を目指し、俳優座養成所に第7期生として入所し、1956年にNHKドラマ「この瞳」でデビューを果たした。「水戸黄門」「江戸を斬る」など時代劇作品にも多く出演した。大山さんの代名詞になったのは、1979年からテレビ朝日系で放送されたアニメ「ドラえもん」で、主人公のドラえもんの声を担当。05年に勇退するまで26年間担当し、自他ともに認める代表作となった。

 79年にはドラえもん、のび太、しずか、ジャイアン、スネ夫の主要キャラクター5人と準レギュラー陣の声優が一斉に勇退した。

 “しずかちゃん”こと源静香役を務めた野村道子(86)は、訃報を受けてコメントを発表した。「26年間、ドラえもんで一緒だった大山さん」と長年の盟友へ思いを記し、「ここ18年くらいは大山さんの体調があってお会いすることができませんでしたが、いつも心に大山さんへの思いはありました」と告白。「お亡くなりになる前に、写真でもいいから最近の大山さんに会いたかったです。心よりご冥福をお祈り申し上げます」と、訃報を残念がった。

 主要5キャラクターの声優のうち、野比のび太役の小原乃梨子さんは今年7月12日、88年に死去した。“ジャイアン”ことガキ大将の剛田武の声を担当した、たてかべ和也さんは晩年、胃がんとの闘いで、15年に急性呼吸不全で80歳で死去。骨川スネ夫役だった肝付兼太さんは16年に肺炎で亡くなった。

 主要5キャラクターのうち、大山さんで4人が天国へと旅立った。野村はしずか役と時を同じくするように、「サザエさん」の磯野ワカメ役も降板。プロダクション業に専念することを明かしていた。

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