黒柳徹子 異常な明るさだった東京大空襲「庭の真ん中で本を広げたら全部読めた。火の海です」

[ 2024年8月11日 18:48 ]

黒柳徹子
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 女優の黒柳徹子(91)が、11日放送のテレビ朝日系「徹子の部屋 『戦争』を忘れない~櫻井翔が聞く黒柳徹子の記憶~」(後1・55)に出演し、東京大空襲の記憶を語った。

 来年で戦後80年。戦争を知る人たちが年々、減ってきている中、かつて「徹子の部屋」に出演した戦争経験者の声をまとめ、特番として放送された。「嵐」櫻井翔(42)が黒柳に「その(黒柳の戦争の)記憶を重ねたい」と呼びかけたことで実現した。

 番組では、落語家で80年に死去した初代林家三平さんの妻で、エッセイスト海老名香葉子氏(90)の出演回をVTRで放送。幼少時に自分だけ疎開したものの、45年3月10日の東京大空襲で両親らが死亡し、兄だけが生き残ったという。海老名氏は両親から届いた手紙の山を持参。空襲が落ち着いたら連れ戻しに行くといった内容が記されていた。

 東京大空襲では、東京の下町を中心に襲われた。黒柳は「下町の大空襲があったことを思い出しますね」とポツリ。自身の家は空襲範囲から離れたところだったというが、真夜中にも異常な明るさだったという。「夜、ちょっと表に出たら。手を見たら何でも見えるのね。夜なのに。真夜中なのに」と振り返った。

 黒柳は本を取りに部屋へ戻ったという。「ランドセルの中から本を持って来て、庭の真ん中で本を広げたら全部読めたんです。それくらい明るかったんです。真っ赤でしたね。空が。想像できないと思うんだけど、どんなに燃えていたかということでしょう?火の海です」と話した。

 「私の家と下町とは今でも1時間くらいかかるくらい離れている」という距離だったというが、「それでもそんなに見えたんですもんね」と、大空襲の明るさを説明していた。

 東京はたびたび空襲の標的になっていた。黒柳は「まずとにかく爆弾が落ちて、爆風がばーっと来るので、どーんとどっかで音がしたら、目が出ないように押さえて、鼓膜が破けるから耳をこうして、鼻をこういうふうにして、口を押さえて、下を向いていなさいって、学校で教わって」と、学校で教わった空襲対策を思い出していた。

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