「のだめ」「ちはやふる」「逃げ恥」「ホタルノヒカリ」原作漫画家が追悼、絶句… 芦原妃名子さん訃報

[ 2024年1月29日 19:52 ]

二ノ宮知子氏のX(@nino0120444)から

 日本テレビで昨年10月に放送された連続ドラマ「セクシー田中さん」の原作者で、漫画家の芦原妃名子さんが死去したことが29日、分かった。衝撃の訃報に、同業者からはSNSなどで続々と追悼のコメントが寄せられた。

 芦原さんは今月26日に更新した自身のXで、脚本をめぐり局側と折り合いがつかず、自らが9、10話の脚本を書くことになったとして視聴者に向けて謝罪。当初提示していた「漫画に忠実に描く」などの条件が反故になっていたと告白したが、28日に当該の投稿を削除。上記についてつづったブログも閉鎖していた。

 漫画の原作者と制作側、放送局との関係性に一石を投じた芦原さんの覚悟の告白は、同業者から大きな共感や賛同、激励の声が上がっていた。それだけに、自身の漫画が原作となって実写化された漫画家からは悲痛の投稿が相次いだ。

 「のだめカンタービレ」で知られる二ノ宮知子氏は「辛い…。辛すぎる。」「自分の作品を一番大事に思っているのは自分なんだと号泣した日の事を思い出して、また涙が止まらない」「今、誰かを責めようとしてる人たち。もう本当にやめて欲しい」と投稿した。

 広瀬すず主演で映画にもなった「ちはやふる」の原作などで知られる末次由紀氏は自身のXで「えええ、、、もう、そんな…芦原先生、言葉にならない」と絶句。

 海野つなみ氏は「逃げるは恥だが役に立つ」が星野源と新垣結衣の主演でドラマ化された経験を持つ。「芦原先生、うそでしょう、こんな…」と沈痛の思いを投稿した。

 「ホタルノヒカリ」などで知られるひうらさとる氏は「…信じられない…。なんてこと…」「やり切れなさ過ぎる…。こんな世の中おかしくないですか?」と記した。

 ドラマにもなった「重版出来!」の著者・松田奈緒子氏は「言葉がない。つらすぎる」と無念の思いを記したほか、ボクシング漫画「はじめの一歩!」の著者・森川ジョージ氏は「とんでもなく残念なニュースを目にした。同業者の嘆きの経緯は眺めていたがこんなことになるとは。気持ちがわかるだけに胸が痛い。業界では幾度も繰り返されてきたことではあるが今回の件はもう取り返しがつかない。とにかく残念だ」とした。

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