藤井聡太王将 先手黒星発進も泰然自若 逆転での史上初8冠へ、王座戦5番勝負第2局

[ 2023年9月12日 04:45 ]

検分中の永瀬王座(右)と藤井王将(左)(日本将棋連盟提供)
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 藤井聡太王将(21)=竜王、名人、王位、叡王、棋王、棋聖含む7冠=はきょう12日、神戸市「ホテルオークラ神戸」で永瀬拓矢王座(31)と第71期王座戦5番勝負第2局に臨む。11日は対局場検分が行われたが、両者の取材対応はなかった。

 8月31日の第1局は後手永瀬が先勝。勝率上有利な先手番を落とし、史上初の全8冠独占へつまずいたかに見える藤井だが、泰然自若な様は変わらない。

 今月8日、熊本市でのJT杯の会見。第1局を回想し「(永瀬の)正確な距離感に基づいた手で、ペースを握られた」と敗因を挙げた。永瀬王へ金とと金で迫り、下段飛車でにらんだ終盤の入り口。永瀬は危機迫る自陣を放置し、桂取りで歩を打ち返してきた。中住まいの藤井王から距離があり、悠長では?と思わせた一手。残り時間の半分近い19分26秒を投入した読み、胆力にも、藤井は改めて驚きを示した。

 その第1局、対局開始から12時間が過ぎた午後9時11分、150手で投了を告げた藤井が言った。「早くも厳しい状況になってしまったかなと思う」。先手番でのタイトル戦連勝は9で止まった。黒星は3月、渡辺明九段(39)から棋王位を奪った第3局以来。残り4局で3勝が求められる一見苦しい情勢ではある。

 ただ、王座戦がタイトル戦に昇格した第31期(83年度)以降、第1局を先手で落とした棋士は18人いて、うち8人が逆転で獲得。タイトル獲得率44・4%は、過去17度のタイトル戦全勝の藤井には心強い数字だろう。

 加えて12年度の羽生善治九段(52)以降、第1局を落とした先手は3期連続その後3連勝し、王座戦を制した。その直近2期は永瀬が達成している。藤井の練習将棋のパートナーを務め、今回逆の立場となる永瀬にも慢心はないはずだ。

 8冠への周囲の期待を知る藤井だが、「熱戦に」との思いで集中する。「将棋は気合を入れたから何かを生み出せるものではない。同じように取り組むのが一番。結果は不確実なもので、最初から意識してもどうしようもない」。21歳は以前、永世名人のような落ち着きで語ったことがある。5番勝負は早くも佳境を迎えた。

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