藤井聡太王位4連覇! 史上初の8冠へ「挑戦者としてぶつかっていく」 31日から王座戦

[ 2023年8月24日 04:30 ]

王位戦4連覇を果たし、花束を手に笑顔の藤井聡太王位=23日午後、徳島市
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 藤井聡太王位(21)=王将、名人、竜王、叡王、棋王、棋聖含む7冠=に佐々木大地七段(28)が挑む第64期王位戦7番勝負第5局は23日、徳島市「渭水苑」で2日目が指し継がれ、先手藤井が95手で勝利した。対戦成績を4勝1敗とし、4連覇を達成。20年度棋聖戦以降、出場したタイトル戦で歴代2位タイ、17期連続獲得を達成した。31日からは史上初の全8冠独占が懸かる、永瀬拓矢王座(30)との王座戦5番勝負に臨む。

 対局会場を震わせた雷鳴が、反転攻勢の合図になった。藤井が最終盤、竜角に追われた王の安全を自陣整備して確保。89手目、長く使えなかった桂を成り込んで95手目、佐々木を投了へ導いた。

 「序盤からの構想が難しい将棋だった。封じ手がいい手で、苦しくしてしまったかなと思った」

 佐々木が前日2時間4分を投入した46手目は、遠く藤井王をにらむ1筋への端角。長考中「一番指されたら嫌だなと思った」一着に、藤井も1時間3分を費やした。それでも、絶妙の間合いで攻めをつなぐ。左翼から迫ったと金、そして77手目、右翼に駒台から歩を垂らした。

 この歩は佐々木竜の利きにあり、いつでも取られるが佐々木も竜を帰陣させることによる手損は避けたい。同時に王の脱出路にもあり、佐々木は対応に苦慮。「歩を垂らされて自信をなくした」と戦闘意欲をそぐ効果があった。「序盤からじっくり考える将棋が多く、自分に備わっていないところが明らかになった。そういう将棋を経験できたのは良かった」と藤井は定跡の未整備な力戦での課題を発見できた。

 王位防衛でタイトル戦初出場からの連続獲得を17期へ伸ばした。大山康晴15世名人による63年度名人戦から66年度名人戦までの19期に続き、同じく大山、中原の17期に並んだ。大山、中原は初出場では敗退。羽生は89年度竜王戦で初挑戦奪取したが翌年、失冠した。藤井の17期がいかに突出するかの証だ。

 7月、佐々木から3勝1敗で防衛した棋聖戦に続き、連続4期で永世王位にも接近。来年度、中原の23歳11カ月での最年少永世タイトルの更新へダブル王手をかけた。

 そして、31日からは永瀬との王座戦5番勝負が開幕する。95年度王将戦で羽生が当時の全7冠を独占して以来の全冠制覇。その後、叡王戦が昇格して全8冠になってからは初の偉業が懸かる。「開幕まで1週間ほどしかない。挑戦者としてぶつかっていく気持ちでやりたい」。この勢いから、達成を疑う者はいないだろう。 (筒崎 嘉一)




 

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