秋野暢子 がん再発リスクは「五分五分」 食道がん約4カ月の治療を乗り越えられたのは「根拠のない過信」

[ 2023年1月25日 14:39 ]

秋野暢子
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 食道がん闘病を公表し、7カ月ぶりに活動を再開させた女優の秋野暢子(66)が25日、テレビ朝日「大下容子ワイド!スクランブル」(月~金曜前10・25)にVTR出演。治療を経て感じたことを明かした。

 キャスターの大下容子アナウンサーからのインタビューを受けた秋野。昨年6月に受けた内視鏡検査でがんが発見された。診断はステージ3の頸部食道がんなど5つの重複がんだった。自らの選択で、手術ではなく、抗がん剤と放射線治療をセットで行う化学放射線療法での治療を昨年7月から開始した。

 約4カ月の治療を経て、がんの影は無くなった。「抗がん剤効いたんだなと思って。先生も驚いてらっしゃいました」と秋野。治療期間を振り返り、「大丈夫だって思っていくのって、大事なような気がしています。病は気からと言います。それだけではないけど、昔から言われている言葉だし、そういうこともあるような、気もするので、そういうふうに思っていたので、“気持ち気持ち!”って。“頭持ち上げて!”って感じでいたことも事実です。クヨクヨして泣いていてもがんは良くならないので。だったら笑っていようと。“絶対治る!”って、根拠のない過信って大事だなと思って」と語った。

 克服できた理由として「普段から運動していたこと」を医師にも言われたという秋野。「病というのは体力がなくなっちゃう、気力がなくなっちゃう、これが一番良くない。私自身の頑張りもあったと思いますが、医療従事者の方には看護師さんもそうですし、本当によくしていただいたので、そこは大きな感謝ですね」と感謝した。

 インタビューは今月18日に行われ、その2日前の16日にも秋野は検査を受けたという。検査の結果、現在もがんの再発は見られていないという。「先生に言わせると、再発のリスクは五分五分だと。“退院してもトレーニングはちゃんとやってくださいね!”って言われました」とし、「歩いたり、筋トレをしたり、ヨガをやったり、いろいろな運動をしています。例えば、再発していた時も、抗がん剤の治療は体力がある人にしかできないし、体力のある人のほうが効く、手術もそう。“とにかく体力を回復するためにトレーニングをちゃんとしてください”と。今は通ってやっているのは週に1回、ヨガに行き、ジムで週2回ぐらい泳いだり」と現在は体力維持に努めているという。

 がんを経験にして「例えば、こうやって話ができる、ものを食べる、飲む、起き上がる、歩く…普通にできること。当たり前のこと、それが生活。病を得るという言葉があるらしいですけど、これが全部奇跡なんだと思えるようになりました。1日1日を大事に、ずっと思ってましたけど、本当に思ってたかなと」と秋野。「みんな自分はがんにならないと思ってます。私もそうでした。でも、突然やってきます、災害みたいなもの。もし自分ががんになってしまったら、それは悲観せず、しょうがないです、なってしまったものは。だから、いかに自分がそれに立ち向かっていくか。がんの主治医は自分です。ドクターはあくまでもサポーターだと思って、先生に丸投げしないで、自分で考えて治療していくっていうことが今、がんと戦っている皆さんに、私がこうしたほうがいいかもと思うことです。がんになっても人は亡くなりますが、がんにならなくても人は亡くなります。いつ自分の人生が終わるかはわからないけど、その時に、自分が納得しているかどうかって、後悔していないかどうかってすごく大事。私は後悔しない方法を選びました。これで明日死んじゃうかもしれないけど、それでも、自分で選んだ道は自分にとって正解だったと思っている。そういうふうに自分の人生の決め方を納得して選ばれるといいと思います」と熱く訴えた。

 秋野は昨年6月に受けた検査でがんが発見され、翌月のブログで「頸部食道がん【喉と食道に大小あわせて5個】ステージ3」と発表。化学放射線療法による治療を続け、内視鏡手術を受けた同11月には「当初見つかった5個のがんが無くなりました」などと報告した。

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