元ビジュアル系男性タレントが女性歌手で再出発

[ 2010年11月20日 06:00 ]

「女性」として再出発を果たしたケイトが本社を訪問

 性同一性障害に悩みつつ男性アーティスト兼タレントとして活動していたが、性転換手術を受けて心機一転、再出発した女性シンガー・ソングライターが注目を集めている。名前は奈良県出身のケイト(年齢非公表)。24日の全国発売を前に、先月20日に関西限定で先行リリースされたシングル「女優」には、カミングアウトに至った強い決意が表現されている。

 ビジュアル系男性アーティスト「KEITA」として活動していた05年に、ABCテレビの人気情報番組「おはよう朝日です」にリポーターとして出演。中性的でナルシストなキャラでお茶の間の人気を集めたが、その間も本当は女性の心を持つことはずっと隠し続けていた。

 「実は、子どものころからずっと心の中は女でした」。昨年10月、滋賀医科大の学園祭で突然カミングアウト。初めてスカート姿で登場したが、学生やファンは勇気ある行動を温かく受け入れてくれたという。

 ケイトが体と心の性の不一致を感じたのは小学2年のとき。赤いランドセルにあこがれ、初恋も男の子。親には「なよなよするな」と言われ、友達には「女みたい」といじめられた。男らしくしよう、とむりやり自分に言い聞かせてきた。

 歌詞には苦しい胸の内やそれを乗り越えようとする思いをつづってきた。だが実際には自分を偽り、生きている。共感し「元気をもらった」と言ってくれるファンを裏切っている気がして、真実を話そうと決めた。ことし4月には性転換手術を受け、心機一転「女性」として改名し再出発。「すごく気持ちが楽になった。カミングアウトも手術もしてよかった」と生き生き話す。

 新曲「女優」では“何を言われても別にいいさ まぎれもなく私は私です”“どうせ演じるのならば…主役がいいの たった一つの私の命”と歌う。自分の境遇を恨んだこともあったが、一度の人生を堂々と自分らしく生きる決意がにじむ。

 関西地区で先行発売されたCDは1カ月で1000枚以上というインディーズでは上々の売り上げを記録。24日から全国発売されるが「日本中の一歩踏み出せないでいる人の背中を押せる曲になれば」。自身の経験を通して、悩める人の力になりたいと考えている。

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