専用眼鏡かけ大声援!PV、世界初の3D生中継

[ 2010年6月20日 06:00 ]

3Dメガネをかけ日本戦のスクリーンを見つめる観客

 サッカー中継が新時代に入った。ソニーとスカパーJSATは19日のW杯南アフリカ大会、日本-オランダ戦から3次元立体(3D)映像の放送を開始。各地のパブリック・ビューイング(PV)も史上初の3D生中継で行われた。東京・新宿バルト9などの映画館では日本サポーターが、配られた専用眼鏡をかけながら「ニッポン!」コールを送った。W杯では全64試合のうち25試合が3D中継される。

 新宿バルト9では、サムライブルーのユニホームを着たサポーターら約200人が一斉に専用眼鏡をかけ、大画面に映る日本代表に声援を送り続けた。興奮して汗をかき、眼鏡のズレを気にしながら「ニッポン!ニッポン!!」と手を叩きながら声を張り上げた。
 会場で流れたのは、スカパーJSATで放送された映像と同じ。FIFAの撮影チームが3D専用カメラで生中継し、配信。日本国内では、これに独自の実況と解説が加えられ、スコアや選手名の表示も3D化された。
 ピッチ全体を見渡せる位置からの映像は選手が小さく映っているせいか、従来の2D中継とそれほど変わらない。一方、ピッチに近いアングルの映像は違う。選手同士の距離は臨場感たっぷりの奥行きが伝わり、浮き出て見える選手らは目の前に立っているようだ。ベンチの岡田武史監督と変わらない目線で見ている気分になる。
 さいたま市の会社員金村真紀さん(25)は「選手の身長の違いまで分かって、スタジアムの最前列で見ているようでした」。横浜市の男性会社員(24)は「スピード感あふれるプレーがアップになった時は迫力満点。ボールや選手が画面から飛び出してくるような感じはなかったけど、ピッチ上の緊張感まで伝わってくるようだった」と振り返った。
 通常の2D中継には約30台のカメラが設置されるのに対し、日本-オランダ戦のカメラは7台。すべて3D専用で、各カメラに「3Dプラー」と呼ばれる技術者がつく。3Dプラーはレンズの焦点などを調節しながら、ボールを持った選手がより立体的に見えるよう調整する係。試合の中心が今どこにあるのかを追い続ける。
 3D映像は、アングルを頻繁に切り替えると、観客の視力に負担が増えるとされ、2D中継に比べてワンカットが長いのが特徴。このため、選手の表情のアップなどはほとんどなく、俯瞰(ふかん)気味にひいたアングルからのカットが続くため、結果的に試合の流れが理解しやすい。
 スカパーJSATの今井豊氏は3Dの魅力について「激しさやスピード感は当然、2Dとは別物。また、ピッチに奥行きがあるから選手の配置や戦術が一目瞭然(りょうぜん)で、今までにないサッカーの面白さに気付ける」と解説。「サッカーの3D中継が世界に伝えられるのは、このW杯が初めて。これをきっかけに各国で3Dの研究が進み、より魅力的な中継になっていくのでは」とみている。

 ≪7・12決勝も3D生中継≫この日からスカパーJSATによる3D専門チャンネル「スカチャン3D 169」がスタート。25試合の中継は録画主体で、日本―オランダ戦と7月12日深夜の決勝戦は生中継。一方、3D中継によるPVはこの日、横浜市都筑区の「ワーナー・マイカル・シネマズ港北ニュータウン」などの映画館でも行われ、さいたまスーパーアリーナでは試合以外の応援風景などを大画面に3D映像で流した。

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