【KNOCK OUT】王者・中島玲「圧倒する」 今年の借りを返して初防衛誓う!「相手に触れさせない」
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プロボクシング元日本スーパーウェルター級暫定王者でKNOCK OUT-BLACKウェルター級王者の中島玲(27=ハイブリッドアカデミー/クロスポイント渋谷)がスポニチアネックスの独占インタビューに応じた。王者で迎えたこの1年間を振り返り、12月30日に迫った初防衛戦に向けて意気込んだ。
「相手に触れさせずフィニッシュ決着で相手を倒す。今年の借りは今年中に返す」
チャンピオンはリベンジに燃えていた。
昨年12月30日に開催された「KNOCK OUT K.O CLIMAX 2024」(横浜武道館)のメインイベントで元Krushウェルター級王者の渡部太基に1RKO勝利。キックボクシング転向後、初のベルト奪取となった。
「キック転向して1年経ってなかった段階でベルトを取れたということで、やっぱり周りからも“すごい”と言ってもらうこともあったので、反響はすごい良かった」と振り返った。
そして2025年は「打倒!鈴木千裕」を目標として掲げていた。しかし悪夢が待っていた。
王座戴冠後、初戦となった4月の後楽園ホール大会でユリアン・ポズドニアコフ(ウクライナ)にダウンを喫してまさかの判定負け。人生で1番悔しい敗戦だったという。「やっちゃったなぁ…っていう感じと、その時に“やっぱり中島はこんなもんか…”みたいに思われている感じがすごい伝わってきてめっちゃ悔しかった」と回想。
すぐに再戦のチャンスが訪れた。試合直後にKNOCK OUTの山口元気代表から6月の代々木第二体育館大会での再戦オファーがあり、即答で了承した。
しかし5月に練習中のスパーリングで、左目眼窩底骨折で試合延期を余儀なくされた。「素直に“マジで終わった…やらかした”…と思った。負けてたのもあったし、再戦で試合飛ばすというのは、ほんまにちょっとやばいかもしれへんなみたい…」と焦りを感じていたと振り返った。
このケガをきっかけに大阪から東京へ拠点を移すことを決意した。「合宿で東京に来た時に山口代表から“クロスポイントのソニー先生に1回練習を見てもらったらどう?”みたいな話をいただいたので、1日だけクロスポイント渋谷に行ったことがあったんですけど、その時に“ここで練習したい”と思いました」と経緯を説明。
そしてプロとして東京に拠点を移して、大阪との練習の違いも感じたという。「大阪でもみんな真剣にやってるし、良い選手も多い。東京は“格闘技しかない。格闘技で成り上がるんだ!”と思って、地方から出てきてる人が多いんで、“俺も負けてられへん!”という気持ちになる。あと大阪は、もちろん格闘技を本気でやってるけど、仕事もしてて、本業は別の仕事で格闘技は好きやからやってるみたいな。東京は“これで無理やったら俺は生きていかれへん!”という人たちが集まってるって感じがする」と刺激を受けていると明かした。
約6カ月ぶりの再起戦となった10月の後楽園ホール大会では、小川悠太(誠真会館所沢道場)と対戦。「勝って当然みたいな部分もあったし、東京に拠点を移して最初の試合だったので、成長している部分を見せないといけないと思っていた」と試合前の心境を吐露した。
試合は判定2―0で勝利。再起戦を白星で飾った。試合全体を振り返って「正直、パンチじゃなくて、蹴りをいろいろ試そうと思ってた。そして“絶対どこかで倒すやろ”みたいな感覚もあったけど、蹴りを出すと力んでてパンチまでつながらなかった。でも自分的にはあの試合を経験したことで、得たものはすごくあったし、よかったと思いました」と言及。
さらに「結果には納得していない。倒せる場面もあったし、振り返ってみて“あそこでこうすれば…”みたいなところもあった」と反省を口にした。
試合後には、12月30日に開催される「KNOCK OUT K.O CLIMAX 2025」(国立代々木第二体育館)でユリアンとベルトを懸けて再戦が決定。ユリアンへのリベンジに向けて10月の再起戦をポジティブに捉えていた。
「観客に求められている試合はできてないけど、ユリアン戦につながるいい練習になったと思う。早い段階でKO勝ちするよりも、ユリアン戦のことを考えたら、3Rをフルで戦って、蹴りをしっかり出すっていうのは、すごい良い経験になった」と語った。
そしてリベンジマッチに向けて“原点回帰”でフットワークを見直して強化したという。「昔、空手でチャンピオンだった時に何で強かったのか考えた時に、フットワークを使って常に動いて相手が捕まえられない形だった。でも首の大ケガ以降、太ってフットワークがなくなったままほぼ腕力でいくみたいなスタイルになっていた。10月の試合が終わってからフットワークを練習するようになった」と説明した。
さらにユリアンを圧倒してベルトも防衛し、最高の形で新年を迎えると誓った。「スピードと手数で圧倒する。自分の横のステップとバックステップは、たぶん絶対に捕まえられないと思う。1番の理想は、相手に触れさせずフィニッシュ決着で倒す。勝つのは当たり前なんで、キックボクサーとして、自分にしか出来ない戦い方があると思うんで、その戦い方で、勝って今年の借りは、今年中に返して良い年明けを迎えたい」と意気込んだ。(酒井 卓也)
◆中島 玲(なかじま れい)1998年(平10年)6月27日生、大阪府出身の27歳。幼少期に空手、キックボクシングを学び、高校からボクシングを始めて19年にプロボクシングデビュー。23年4月に日本スーパーウェルター級暫定王者を獲得した。24年3月にキックボクシング転向。昨年12月30日にキックボクシング転向後、初のタイトルとなるKNOCK OUT-BLACKウェルター級王座を奪取。今年の12月30日には初防衛戦でユリアン・ポズドニアコフと激突する。
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