尾川堅一 5回KO勝ちで再起5連勝!世界再挑戦アピール成功 亡き浦川さんに涙で王座返り咲き誓う
プロボクシング132ポンド(約59・8キロ)契約10回戦 尾川堅一―プレスコ・カルコシア ( 2025年11月1日 東京・後楽園ホール )
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元IBF世界スーパーフェザー級王者の尾川堅一(37=帝拳)がフィリピン同級2位プレスコ・カルコシアに5回KO勝ちで再起5連勝を飾った。5回にボディーの連打を浴びせてダウンを奪い、もん絶する相手に10カウントを聞かせた。「KOは狙っていた。スパー中から“かする”ようなボディーが効いていたのでそれを出せた。力まず最後まで焦らずにいけたことはよかった」と汗を拭った。
22年6月にジョー・コーディナ(英国)に2回KO負けで王座から陥落して以降は重心の位置を下げるなどスタイルを模索。それでもこの日はスピードを意識し、初回から小刻みにステップを踏むなど“原点回帰”して臨んだ一戦。「来てくれる相手にはいいが、下がる相手にはねていても距離は詰まらない。ただ再起してから歩きながら打つことをやってきたので、そこも生かせた。最後倒したのは瞬発力を生かしたパンチなので、うまく織り交ぜていきたい」と今後に向けて収穫を口にした。
WBO世界2位にランクインし、来年の世界再挑戦を見据える。「いい加減アピールして、会長からゴーサインをもらえるような試合ができれば」と話していたが、「うーん…キレイに倒せばアピールできました!となったが、分からない(笑い)…。でも再起して5勝4KOと数字は残せた」と自らに合格点。それでも現WBO同級王者のエマヌエル・ナバレッテ(30=メキシコ)がIBF世界同級王者エドゥアルド・ヌニェス(28=メキシコ)と来年3月に王座統一戦を行う可能性も浮上。これには「おいおいおいと思った」と苦笑いを浮かべながら「やっぱりタイミングは運しかない。相手がケガした時には“やれます”と言える状態を常にこの15年間つくってきたつもり。自分は諦めずにひたすら練習してコンディションをつくって、ぶれずに自分を信じてやっていきたい」と元世界王者の貫禄を漂わせた。
今年8月に急性硬膜下血腫で亡くなった、同門・浦川大将さんの思いも背負って臨んだ一戦。試合前には自宅の仏壇で手を合わせてきてから会場入り。試合後はロゴ入りTシャツを着用し、リング上では「浦川のことを一生忘れないでほしい」とファンに呼びかけ「世界一になって恩返ししたい」と涙ながらに亡き後輩に王座返り咲きを誓った。「泣いちゃったじゃないですか~。泣かないで言いたかったのに」と顔を赤らめながら「(浦川さんの)奥さんも娘さんも来ていたのでふがいない姿は見せられなかった。大切な存在なので勝ててよかった」と安堵(あんど)した様子だった。
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