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井上尚弥 9.14「最大の敵」アフマダリエフと団体内王座統一戦「判定決着でもいい」

[ 2025年7月11日 04:30 ]

記者会見に臨む井上(撮影・島崎忠彦)
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 世界スーパーバンタム級4団体統一王者・井上尚弥(32=大橋)が、9月14日に名古屋のIGアリーナでWBA世界同級暫定王者ムロジョン・アフマダリエフ(30=ウズベキスタン)と団体内王座統一戦を行うことが10日、正式発表された。元統一王者を「キャリア最大の敵」と警戒し、KO宣言を封印しながら、歴代単独トップとなる5度目の4団体王座防衛に自信。来年5月に予定される中谷潤人戦をピークで迎えるためにも、“本気モード”で階級最強の挑戦者を迎え撃つ。

 階級最強挑戦者との戦いを前に、井上は「フルトンやネリ戦以来の警戒心と集中力」と珍しく表情をこわばらせた。負けられない重圧、高まる緊張感――。ただ、周囲の期待に常に応えてきたモンスターだけに、続けて「9月14日の井上尚弥は少し違うぞ、と。本気を出させていただきます」と力強く宣言した。

 これまで対戦を熱望して挑発的な発言を繰り返してきた因縁の相手。元統一王者でアマチュア時代は、16年リオ五輪で銅メダルを獲得した難敵だ。それだけに「今回は判定決着でもいいと思っている」と珍しくKO宣言を封印したが、「そういったときこそ劇的なKOシーンが見られると思う」と本音も。言葉の流れから、当時最強の相手と言われ、見事に8回KO勝ちした23年7月のフルトン戦の再現をひそかに狙っている。

 苦い記憶も既に拭い去った。8回TKO勝ちした5月の挑戦者カルデナス戦でまさかのダウンも、この日は「僕、なんかパンチもらいましたっけ?」とおどけた。同じ左フックで昨年5月にキャリア初ダウンを喫したネリ戦も含め、既に分析済み。アフマダリエフはカルデナスと同じトレーナーで、対策してくることも予想されるが「こちらも警戒心を持てる。まあ見ててくださいよ」と不敵に笑った。

 一時は12月にフェザー転級も浮上していたが、続く2戦もスーパーバンタム級で戦うことを明言した。それも、来年5月に予定される中谷戦を見据えてのもの。無敗で頂上決戦を実現させる決意だ。そのためにも絶対に負けられない今回の対戦。そのために23年12月に自身がKO勝ちし、アフマダリエフにも勝ったことのある元統一王者タパレスをスパーリングパートナーに招へいすることを明かし、プロ初の帝拳ジムへの出稽古も計画。万全の対策で強敵に備える。

 4団体5度目の防衛に成功すれば史上最多で、世界戦26連勝は歴代最多タイとなる。「ワクワクを持って名古屋へ行きたい」。自身初の首都圏外での世界戦。“過去最強”モンスターが襲来する。(伊東 慶久)

 ≪中谷統一戦に言及「レベル上がっている」≫井上はこの日、中谷についても言及した。6月に行われた前IBF王者・西田との統一戦は現地で観戦し「ちょっと見に行ってみるか、くらいの感じだった。(受けた刺激は)これといってない」と振り返りながら「全体的にレベルも上がっている。自信を持ってボクシングをしている」と評価。過去には「周りが納得する相手と戦って結果を出して」と異例の注文をつけた「ビッグバン」の台頭を喜んでいるようだった。

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