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初防衛戦中止の田中恒成「本当にすみません」 今後へ4団体統一宣言「実現するまで勝ち続けます」

[ 2024年7月20日 19:25 ]

あいさつする田中(撮影・島崎忠彦)
Photo By スポニチ

 プロボクシングWBO世界スーパーフライ級王者の田中恒成(29=畑中)が20日、東京・両国国技館で開催された「Prime Video Presents Live Boxing 9」のリングに登壇し、あいさつした。

 田中恒成は登場曲「I Was Born To Love You」が流される中でリングに上がると、「今日は、この試合を期待して待ってくれていたみなさんには本当に申し訳ないですが、温かく迎えてくれて、ごめんなさいというつもりでしたけど、ありがとうございます。そして本当にすみませんでした」と話し、丁寧に頭を下げた。

 19日に都内のホテルで実施された前日計量を挑戦者の同級12位ジョナタン・ロドリゲス(28=メキシコ)がクリアできなかった。リミット52・1キロを2・9キロもオーバーする55・0キロで、両陣営が協議の末、試合は中止された。「(ロドリゲスは)2時間の猶予が与えられた再計量までに運動して汗をかこうとしたんですが、けいれんを起こしてしまい、動くことができずに、再計量も断念。体重超過もありますが、試合ができる状況ではなかった」と説明。「3キロという2階級上の選手と試合をすることはできない。外国人選手が日本に来て世界戦をやるときに、なんだかんだ世界戦が行われてしまう、その甘い、なめられるというのをなくすために、話し合って今回この決断に至りました」と話すと、会場からも大きな拍手が起きた。

 「せめてと思って、きょうの昼に(ロドリゲス)と会って話をしてきました」とし、その時の言葉として「偉大なチャンピオンと日本で試合をして世界王者になることが夢だった。その舞台にも立つことができず、田中選手にも、期待してくれたファンのみなさま、関係者にも大変申し訳ない。私は3歳の子どもの父親でもありますが、とても恥ずべき行動をしてしまった」とし、ロドリゲスが落ち込んでいたことを明かした。

 そして今後についても明かした。WBA&IBF王者フェルナンド・マルチネス(アルゼンチン)、WBC王者ジェシー・ロドリゲス(米国)との王座統一戦の実現を目指す。「予想は不利なのはわかっています。でも、ここに挑まなければ。ボクサーとしても必ず実現させたいと思ってますし、その統一戦が実現するまで、防衛戦を勝ち続けます」とファンに誓った。

 田中は現級で4団体統一を目指すことを公言している。WBA&IBF統一王者フェルナンド・マルティネス(アルゼンチン)、WBC王者ジェシー“バム”ロドリゲス(米国)が標的となる。畑中清詞会長は今後について「現状は白紙」とした上で、少し時間を置いて年内に次戦を用意する方針を示している。

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