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初防衛成功のユーリ阿久井「倒したかったのはある」 最終ラウンド前の抱擁は「いよいよ最後だなと」

[ 2024年5月6日 19:14 ]

プロボクシングWBA世界フライ級タイトルマッチ   王者ユーリ阿久井政悟<12回戦>同級3位・桑原拓 ( 2024年5月6日    東京ドーム )

防衛に成功したユーリ阿久井(撮影・島崎忠彦)
Photo By スポニチ

 プロボクシング4大世界戦で、WBA世界フライ級タイトルマッチは王者・ユーリ阿久井政悟(28=倉敷守安)が挑戦者の同級3位・桑原拓(29=大橋)を判定3-0で退け、初防衛に成功した。日本人としては初めて東京ドームでの世界戦の勝者となった。試合後、会見に臨んだ阿久井は「倒したかったのはあります。終盤ボディーで倒せるかなと思ったが、世界戦なので相手も頑張ったという印象です」と総括した。

 初回は足を使って手数多く打ち込んでくる桑原に対し、前への圧力を強めながら好機をうかがった。2回以降はジャブ、持ち味の右ストレートを的確に浴びせながら優位を保った。ボクシングでは34年ぶりの東京ドーム興行。「いいパンチが入ると、後からワッと(歓声が)。本当に遅れて聞こえてくるんだなと」と観客の反応を感じ取る余裕もあった。

 最終12回が始まる前には桑原と異例の抱擁を交わした。桑原とは21年7月の日本王座V2戦以来2年10カ月ぶりの再戦。「交流がある中で、これが最後の戦いというか、いよいよ最後だなという感じでしたね。あと、もうちょっと来てほしかったですね。世界タイトルだぞという気持ち。友達として欲しかった」と振り返った。

 今後のプランについては「今年中にもう1試合ぐらいできるかなというのはあるけど、ここまでスパンが短かったのでちょっと休みたい。家族も休めてないんで」と話すにとどめた。
 

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