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4団体統一王者・尚弥「まだまだ通過点。バンタム級でやり残したことはない」

[ 2022年12月14日 05:00 ]

世界バンタム級4団体王座統一戦 ( 2022年12月13日    有明アリーナ )

記者会見で笑顔の井上(撮影・島崎 忠彦)
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 井上尚弥(29=大橋)がアジア初の4団体統一王者となった。逃げに徹したポール・バトラー(34=英国)を最後は倒して11回1分9秒KO勝ち。WBA、IBF、WBC王座の防衛に成功するとともにWBO王座を獲得し、史上9人目、バンタム級(53・5キロ以下)で初となる4団体王座統一を果たした。数々の快挙を成し遂げた階級に別れを告げ、23年は1階級上のスーパーバンタム級(55・3キロ以下)で4階級制覇を狙う。

 試合後の一問一答は次の通り。

 ――戦った印象は?
 「バトラーの戦い方は予想通りだったが、想像した以上にタフだった。表情も変えることなく戦ってきた」

 ――勝敗を分けたポイントは?
 「ジャブでダメージを与えられたと思うので、そこはキーポイントになった」

 ――戦い方について。
 「アクシデントはなかった。バトラーがしっかり対策してきているなと。後半勝負と分かっていた。誘い出したり、強引にいったり、戦いながら決めていった」

 ――新たな景色は何が見えた?
 「ここがゴールではないので。リング上で(満員の)ファンが最高の景色を見せてくれたけど、まだまだ通過点と考えている。満足しているけど、次へ向けて切り替えていきたい」

 ――今後の展望は?
 「4団体統一を成し遂げた。この階級(バンタム)でやり残したことはない。今後どうするかは話し合って決めていきたい」

 ≪史上9人目≫井上が史上9人目となる4団体王座統一。1試合ずつベルトを獲得しての4団体統一はミドル級のホプキンス(米国)、スーパーミドル級のアルバレス(メキシコ)に次いで3人目だが、王座決定戦を含まずに全て前王者からの王座奪取は世界初。全てKO勝ちも初の快挙。

 ≪19連勝≫井上はプロ6戦目から19試合連続世界戦を戦い、日本歴代最多を更新する19連勝。2位は具志堅用高(元WBAライトフライ級王者)の14連勝。世界戦通算19勝は井岡一翔(WBOスーパーフライ級王者)の20勝に次ぐ歴代2位となった。世界戦17KO勝利も1位。内山高志(元WBAスーパーフェザー級王者)と井岡一翔(4階級制覇王者)が10KOで続いている。

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