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尚弥 スーパーバンタム級統一王者に即挑戦は難しい、王座決定戦でベルト狙う

[ 2022年12月14日 05:00 ]

世界バンタム級4団体王座統一戦 ( 2022年12月13日    有明アリーナ )

4団体統一王者となった井上尚弥はベルトを抱えてガッツポーズ(撮影・島崎 忠彦)
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 井上が4階級制覇を目指すスーパーバンタム級には現在、統一王者が2人いる。WBAスーパー&IBF王者ムロジョン・アフマダリエフ(ウズベキスタン)とWBC&WBO王者スティーブン・フルトン(米国)で、いずれも無敗。アフマダリエフは左拳骨折で復帰が未定なうえ、IBFからタパレス(フィリピン)との指名試合を義務づけられている。

 フルトンはフィゲロア(米国)とのWBCフェザー級暫定王者決定戦が承認されており、勝てば転級の可能性が高い。どちらも即挑戦は難しく、各団体1位でのランクインが有力な井上は王座決定戦でベルトを狙うことも考えられる。

 一方、井上がバンタム級4つの王座を返上すれば上位ランカーたちが王座決定戦に臨むことになる。WBC、WBO1位のモロニー(オーストラリア)やWBA3位、WBC2位のドネア(フィリピン)を中心に、WBA2位の井上拓真(大橋)らが絡んできそうだ。また、スーパーバンタム級からバンタム級へ階級を下げる選手も考えられる。

 ▽プロボクシング世界主要4団体 最古の世界ボクシング協会(WBA)は1921年の設立当初は全米ボクシング協会と呼ばれた。世界ボクシング評議会(WBC)は63年にWBAから内部組織が分裂する形で創設。国際ボクシング連盟(IBF)は83年、世界ボクシング機構(WBO)は88年に創立された。プロボクシングを統括する日本ボクシングコミッション(JBC)は世界王座の権威低下を理由にIBF、WBOの公認に慎重な姿勢を示してきたが、2013年4月1日付で両団体に加盟した。

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