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京口 王座統一でさらなるビッグマッチ勝ち取る!勝てばスター候補の好条件で契約有力

[ 2022年10月27日 04:00 ]

WBC&WBA世界ライトフライ級王座統一戦   WBC王者 寺地拳四朗《12回戦》WBAスーパー王者 京口紘人 ( 2022年11月1日    さいたまスーパーアリーナ )

<京口公開練習>ミット打ちで汗を流す京口 (撮影・白鳥 佳樹)
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 10年ぶり2度目の日本人同士の王座統一戦に臨むWBA世界ライトフライ級スーパー王者・京口紘人が26日、都内の所属ジムで公開練習を行った。WBC同級王者・寺地拳四朗との大一番へ向け、京口と契約を結ぶ英興行大手マッチルーム社のエディー・ハーン・プロモーターもビデオメッセージで激励。統一王者となれば好条件での契約更新が期待されるだけに、京口は改めて気合を入れた。

 練習前の会見でサプライズがあった。ジムのマネジャーから京口に渡されたパソコンに世界的プロモーター、ハーン氏のメッセージ映像が流れた。「京口の試合は見る価値がある。パウンド・フォー・パウンド(全階級を通じた最強ランキング)でもトップの選手。(6月の)前戦は素晴らしかった」とメキシコで防衛に成功した京口を評価。「数週間後にチョコラティート(ローマン・ゴンサレスの愛称)が試合をするが、京口の統一戦は軽量級だけでなくボクシング史上でも凄い試合」と期待を寄せた。

 4階級制覇の“ロマゴン”ことローマン・ゴンサレス(ニカラグア、帝拳)は軽量級の評価を世界的に高めた一人。20年に日本人で初めてマッチルームと契約した京口も、かねてハーン氏に「チョコラティートのような選手になってほしい」と激励されていた。「うれしいですね。チョコラティートみたいな選手にならないと、という思いが強くなった」と顔をほころばせた。

 マッチルームは動画配信サービスDAZNと巨額契約を結び、オレクサンドル・ウシク(ウクライナ)やサウル・“カネロ”・アルバレス(メキシコ)らスター選手を多く抱える。3試合契約の京口はあと1試合契約を残しているが、統一王者となれば軽量級のスター候補として好条件での契約更新が有力だ。

 「来年は多くの試合を日本から放映する」とのハーン氏のコメントを受け、「来年の先駆けじゃないけど今回の試合は頑張らないと」と表情を引き締めた京口。体重はリミットまで2キロと明かし、練習ではサンドバッグ打ちなど12ラウンドを動いて充実の汗を流した。

 《「一軒家合宿」で直近2戦再現を》京口は都内に借りた一軒家で24日からトレーナーらと直前合宿に突入。「一軒家合宿」は海外防衛に成功した直近2戦と同じ環境を求めたものだが、食材調達が容易でマネジャーがリクエスト通りの食事を用意してくれるとあり「ストレスなく、より試合に集中できる」と歓迎した。25日夜は小林尚睦トレーナーの勧めでチャベス―テーラー、ハグラー―ハーンズなど過去の試合映像を見たと明かし、「凄かった。いろいろな刺激が入った」と話した。

 《軽量級初PFP1位》35歳のローマン・ゴンサレスは帝拳ジムの契約選手で、ニカラグア初の4階級制覇ボクサー。08年9月に新井田豊(横浜光)からWBAミニマム級王座を奪うなどデビューから46連勝でライトフライ級、フライ級、スーパーフライ級を制した。パワフルなKO劇を連発し、フライ級時代の15年には米リング誌が軽量級初のパウンド・フォー・パウンド1位に選出。12月3日にフアンフランシスコ・エストラーダ(メキシコ)と対戦する。

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