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ボクシング五輪金の入江聖奈がアジア選手権へ出発「最後の国際大会とは思わずにやりたい」

[ 2022年10月27日 21:01 ]

アジア選手権へ出発する入江聖奈(左)と鬼頭茉衣
Photo By スポニチ

 アマチュアボクシングのアジア選手権(11月1日からヨルダン・アンマン)に出場する東京五輪女子フェザー級金メダリストの入江聖奈(22=日体大4年)が27日、出発前の成田空港で取材に応じた。大学で競技を引退し、カエルの研究をするために東京農工大大学院へ進学するため、今回が最後の国際大会。「最後と思うと入れ込みすぎて緊張するので、いつもの国際大会と思ってやりたい」と抱負を述べ、「現時点で最後。カムバックするかもしれないので」とリップサービスして笑いを誘った。

 アジア選手権と11月22日から行われる全日本選手権(東京・墨田区総合体育館)が24年パリ五輪の予選を兼ねる来年の世界選手権代表の選考対象大会とみられるが、アジア選手権は「出ても次世代のパリ五輪予選に迷惑がかからない。シンプルに出たい」と出場を決めたという。アジア選手権には東京五輪では対戦しなかったものの五輪予選などで敗れている林ユーティンも出場すると見られ、「たぶん出てくるのでやりたいですね。あの人に勝つまでは世界一とは心から言えないので」と対戦を心待ちにした。他の選手からも五輪金メダリストとしてマークされることは確実で「五輪が実力なのか運なのか分かる大会になると思うので頑張りたい」と話した。

 全日本選手権が現役最後の大会とする意思は変わっていない。アジア選手権から帰国後1週間で開幕となるが、「国際大会が終わるといつも調子がいいので、逆に安心して全日本に臨めるという感じです」と笑った。大学の卒論は「カエルの写真と嫌悪感」をテーマに現役学生にアンケートを取って分析する予定で、大学院に備えて研究計画を提出する必要もあるが「勉強は受験ではないので練習の強度が落ちることはない」と説明した。

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2022年10月27日のニュース