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敵地メキシコでV4達成の京口にビッグオファー カネロVSゴロフキン前座でWBO王者と統一戦か

[ 2022年6月13日 17:25 ]

メキシコでの王座統一&防衛に成功して帰国し、取材に応じるWBA世界ライトフライ級王者・京口紘人
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 敵地メキシコで4度目の防衛に成功したボクシングのWBA世界ライトフライ級スーパー王者・京口紘人(28=ワタナベ)が13日、成田空港着の航空機で帰国した。「予想以上に息苦しくてキツかった」という標高1566メートルのグアダラハラで10日に行われた団体内王座統一戦で、正規王者エステバン・ベルムデス(26=メキシコ)に8回TKO勝ち。6、7回と立て続けに減点された場面を「内心、今までで一番焦った。メキシコでの試合で2点減点されてみれば分かります」と苦笑いで振り返ったが、直後の8回は「チャンスと思ったので仕留めにいった。力まずに打つ(4階級制覇王者)ローマン・ゴンサレスのイメージを体現できた」と胸を張った。

 次戦について、京口が契約する英プロモート大手マッチルーム社から統一戦のビッグオファーが届いていることも判明した。ワタナベジムの深町マネジャーが「この日時にこの場所で、と具体的なオファーをもらった」と明かした。相手はWBC世界ライトフライ級王者の寺地拳四朗(30=BMB)ではなくWBO同級王者ジョナサン・ゴンサレス(31=プエルトリコ)が有力で、オファーは「3倍ぐらいの差がある」破格の条件という。関係者によると、スーパーミドル級4団体統一王者サウル・“カネロ”・アルバレス(31=メキシコ)と4月に村田諒太(36=帝拳)を破ったWBAスーパー&IBF統一世界ミドル級王者ゲンナジー・ゴロフキン(40=カザフスタン)の3度目の対決のアンダーカードとみられ、9月17日の米ネバダ州ラスベガスでの開催となる。

 19年8月、当時のWBO世界フライ級王者・田中恒成功(26=畑中)に7回TKO負けしたゴンサレスは24日に米フロリダ州キシミーでマーク・バリガ(29=フィリピン)相手の初防衛戦を控えているが、世界が注目する「カネロVSGGG第3戦」と同じ興行に出場すれば、海外で防衛を重ねている京口の知名度はさらに高まる。京口は今後についてマッチルーム社に任せているとしながらも「今回の指名試合をクリアして選択肢は広がったと思うし、現時点で選択できる立場にいる。楽しみにしてもらいたい」と話した。

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2022年6月13日のニュース