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ボクシング元世界王者の宮崎亮がKO勝利で再起 「子どもがおるから、お父さんとして頑張れる」

[ 2021年12月16日 20:19 ]

大阪で再起戦に臨んだ宮崎亮(右)
Photo By スポニチ

 プロボクシング元WBA世界ミニマム級王者の宮崎亮(33=3150ファイトクラブ)が16日、メルパルク大阪で51・5キロ契約6回戦に出場し、寺次孝有希(30=ミサイル工藤)に3回2分11秒、TKO勝ちした。2016年8月のWBA世界ライトフライ級タイトルマッチで王者の田口良一(ワタナベ)に判定負けして以来、約5年4カ月ぶりの試合だった。勝利後のリングに3歳の長男・慶次(けいじ)君を上げ「子どもがおるから、お父さんとして頑張れる。独り身やったら、やめてる」と家族の存在の大きさを語った。

 序盤からジャブ、左右のボディー、左フックなど的確にヒット。久しぶりのリングの感触を確かめるように素早い出入りも見せた。3回はボディーを効かせて右ストレートで仕留めた。「もっと接近戦で打たせて(試合で使用する)8オンス(グローブ)の感覚を感じたかった」。今後は世界王座返り咲きを目指す。「フライ級でやりたい。チャンスがあればライトフライでも」と一つの階級には絞らず機会を探る方針。亀田興毅会長は「本番に強いね。スパーでは4回戦の相手に打たれて心配していたけど。エエ動きやし、相手のパンチが見えているし、上下にきちんと打ち分ける。さすが元世界王者。日本ランカークラスと2~3試合やればタイトルが見えてくる」と称えた。

 宮崎には長男・慶次君、2歳の長女・心愛(ここな)ちゃんに続き、謙信(けんしん)と名付けるつもりの次男がまもなく生まれる。第3子を妊娠中の妻・末衣(まい=33)さんが会場を訪れたそうで宮崎は「“良かったね”と言われました。いい年を迎えられそう」と相好を崩した。

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2021年12月16日のニュース