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袴田厳さん支援のクラウドファンディング開始 日本プロボクシング協会とrscがコラボ

[ 2021年12月2日 15:34 ]

 日本プロボクシング協会(JPBA)とボクシング・ファッションブランド「rsc products」がコラボレーションし、冤罪(えんざい)を訴える元プロボクサーの袴田巌さんを支援するクラウドファンディングが1日にスタートした。

 袴田さんは、1966年に静岡県清水市(現静岡市清水区)で発生した強盗殺人放火事件の容疑者として逮捕され、裁判では一貫して無実を訴えたものの、80年12月に最高裁で死刑が確定。2014年3月に静岡地裁が再審開始と死刑及び拘置の執行停止を決定したが、18年6月、高裁で再審請求が棄却された。特別抗告審が行われ、2020年12月に最高裁から高裁へ審理が差し戻されている。

 今回のクラウドファンディングは、一人でも多くの人に死刑囚のまま釈放された袴田さんが今も戦っていることを知ってもらうことが目的で、JPBAとrscがタッグを組み、リターンにはrsc作製のTシャツやパーカ、キャップなどを用意。現役世界王者の井上尚弥(大橋)、中谷潤人(M.T)や元世界王者の田中恒成(畑中)、岩佐亮佑(セレス)、井上拓真(大橋)、八重樫東さん、内山高志さんが協力している。

 プロジェクトで集まった資金はリターンなどの準備費用などに充て、目標額を超えた場合は日本プロボクシング協会「袴田巌支援委員会」に寄贈される。2日15時半の時点ですでに目標額の10万円を超える21万8000円の支援が集まっている。

 プロジェクトURLはhttps://readyfor.jp/projects/78163

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2021年12月2日のニュース