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重岡優大「全然ダメ、出直し」 弟・銀次朗の返上した王座獲得も猛省

[ 2021年11月12日 20:38 ]

<WBOアジアパシフィック・ミニマム級王座決定戦>小浦翼に判定勝ちし、プロ4戦目で王座獲得した重岡優大
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 プロボクシングWBOアジアパシフィック・ミニマム級王座決定12回戦は12日、東京・後楽園ホールで行われ、同級3位・重岡優大(24=ワタナベ)が同級2位・小浦翼(27=E&Jカシアス)に2―0で判定勝ちし、新王者となった。戦績は重岡が4戦4勝(2KO)無敗、小浦は17戦15勝(10KO)2敗となった。

 序盤から一進一退の攻防。中盤以降は足を止めて打ち合う場面も多くなったが、互いに決定打が出ないまま終了を迎えた。ジャッジ3者の採点は1人が11-114の同点、2人が115―113で重岡を支持した。

 弟の銀次朗(ワタナベ)が返上した王座を小浦と争い、結果として弟と同じプロ4戦目での戴冠となったが、重岡は「この試合に勝って世界にと思っていたけど、全然ダメ。出直します」と反省。熊本・開新高で高校4冠を達成し、拓大3年時には全日本選手権ライトフライ級を制したアマエリートは、元東洋太平洋王者で4倍以上のプロキャリアを持つに僅差の判定勝ちにも笑顔はなかった。

 「もっと試合中に改善しながら戦えればと思っていたけど、ずっと小浦選手のペースだった。あっさりKOで勝って世界とか、まだまだ無理そう。ちょっと遠回りしても一歩ずつ強くなっていきたい」と神妙な面持ちだった。

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2021年11月12日のニュース